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2011年05月06日

【物流】平成23年3月 内航海運輸送動向調査(速報値)

日本内航海運組合総連合会は、平成23(2011)年3月の内航海運における輸送動向調査結果(速報値)を公表した。同調査は、内航海運の貨物船・油送船の元請オペレータ上位50社における輸送量(内航輸送量全体の80%以上を占める)について、毎月末に調査を行っているもの。

これによると、貨物船の輸送量は16,315千トン(対前年比88%)となり、前年同月と比べると2,165千トン減少した。輸送主要品目別で見てみると、東日本大震災の影響を受け、鉄鋼、原料、燃料、紙・パルプ、雑貨、自動車、セメントの各項目において、前年同月実績を下回る結果となった。中でも、自動車は3,246千トン(対前年比73%)と大幅な落ち込みとなった。

タンカーの輸送量は、一般タンカーが10,052千KL(対前年比99%)、特タン船が747千KL(同92%)、タンカー合計では10,799千KL(対前年比98%)となり、前年同月と比べると206千KL減少した。輸送品目別で見てみると、黒油、ケミカル、高圧液化の3品目において前年同月実績を上回ったものの、白油、高温液体、耐腐食の3品目においては前年同月実績を下回った。

貨物船の輸送量は、平成20(2008)年10月を境に急速に減少し、平成21(2009)年3〜5月に掛けて対前年比率が60%台の低水準となった。平成21(2009)年10月にはリーマンショック直前の輸送量に対する比率が80%台を回復したものの、それ以降は足踏み状態が続いている。また、タンカーの輸送量は、平成20(2008)年8月から減少し、平成21(2009)年4月には対前年比率が90%を割りこんだ。その後、減少に歯止めがかかっているものの、伸び率は横ばい状態が続いている。

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投稿者:gotsuat 09:45| 国際物流