【アジア】凸版印刷と台湾・Ｃｈｉ Ｌｉｎ社 産業分野向け電子ペーパー事業で協業
凸版印刷と台湾Ｃｈｉｍｅｉグループの中核企業であるＣｈｉ Ｌｉｎ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｃｏ．， Ｌｔｄ．（以下：Ｃｈｉ Ｌｉｎ）は、電子棚札や電子ラベルなど産業分野向け電子ペーパー事業に関して協業することで合意した。
今回の合意により凸版印刷は、Ｃｈｉ Ｌｉｎが製造する産業分野向け電子ペーパーディスプレイを２０１１年５月より日本市場へ販売開始するとともに、両社共同で関連ソリューションの開発も進める。
現在、電子ペーパーディスプレイはコンシューマー向けの電子書籍端末用途が主流となり市場を拡大していく。一方で今後は、小売、流通、医療健康など幅広い領域で、電子棚札や電子ラベル、家電製品の表示部分などの産業用途も大きく成長すると期待されている。また、この産業用途では、低消費電力や薄く壊れにくいという電子ペーパーの特長を活かした、小型の電子ペーパーディスプレイが需要の中心になると考えられている。
凸版印刷には、これまで商業印刷や、ＩＣタグ・ＩＣカード事業、デジタルサイネージ事業などを通じて培った実績、国内における幅広い分野での顧客基盤に強みがある。Ｃｈｉ Ｌｉｎには、顧客のニーズに応えられるラインアップに富んだ低消費電力の電子ペーパーディスプレイの製造と、ディスプレイを用いたソリューション提案に実績がある。
凸版印刷とＣｈｉ Ｌｉｎが協業することにより、さまざまな用途に対応した電子ペーパーディスプレイを短期間で効率的に、顧客企業が自社で活用あるいは、自社製品に組み込む事が可能になる。さらに両社は、共同で電子ペーパー製品の供給や顧客のニーズに応じたソリューションを開発していくことで、産業分野向け電子ペーパー事業を推進し市場の創出、拡大を図る。
※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です
投稿者：gotsuat 09:30| アジア
