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2011年04月13日

【知識】タカラバイオ たけだ診療所が行うがん免疫細胞療法に対して細胞加工技術支援を開始

タカラバイオと武田病院グループのたけだ診療所(京都市)は、同診療所が行うがん免疫細胞療法に対して、タカラバイオが細胞加工技術支援を行うための契約を締結した。2011年4月14日より細胞加工技術支援サービスを提供する。

がん治療の現状は、外科手術、放射線治療、化学療法などが併用されているが、一般的にはがん患者のQOL(生活の質)が大きく損なわれることが多いと考えられている。この問題を解決するために、副作用の少ない、がん免疫細胞療法が世界的に広まりつつある。タカラバイオは、活性化リンパ球療法のための細胞加工技術やレトロネクチン(R)拡大培養法の技術開発を行ってきた。レトロネクチン(R)拡大培養法では、効率よくリンパ球の拡大培養(細胞を増やす)を行うことができるだけでなく、その増殖した細胞中にはナイーブT細胞が多く含まれているという特長がある。

タカラバイオと京都府立医科大学消化器内科 古倉聡准教授のグループは、レトロネクチン(R)拡大培養法を用いたがん免疫細胞療法である「レトロネクチン(R)誘導Tリンパ球療法」の臨床研究を2010年春に終了している。同社がレトロネクチン(R)誘導Tリンパ球療法の細胞加工技術支援を行うのはたけだ診療所で2施設目となる。

タカラバイオは、京都府立医科大学消化器内科と共同で、レトロネクチン(R)誘導Tリンパ球療法のエビデンス強化のための臨床研究を引き続き実施しつつ、医療機関への技術支援サービスを行っていく。

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投稿者:gotsuat 09:35| 知識