<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2011年03月28日

【アジア】川崎重工業 台中市都市交通システムの受注内定

川崎重工業は、ALSTOM Transport S.A.(フランス)およびCTCI Corporation(台湾)と共同で、台北市高速運輸部(以下:DORTS ※)から台中市都市交通システムの発注内示を受けた。受注金額は約109億台湾元(約295億円)で、2017年10月までにシステム全体を完工させる予定。

今回の契約では、車両36両をはじめとして、信号システム、受変電システム、通信システム、自動改札システム(AFC)、車両基地設備を一括供給する。同システムは、台湾・台中市内北屯駅から烏日駅(台湾高速鉄道 台中駅)までの18駅区間を結ぶ烏日文心北屯線(緑線)の新規路線に導入され、DORTSが施主として新規路線の建設管理を担当する。川崎重工業はコンソーシアムのリーダーとして、プロジェクトマネジメントおよびシステムインテグレーションを担当すると共に、車両36両の製造および車両基地設備の供給を行う。なお、ALSTOMは信号システムを、CTCIは受変電システムを、通信システムおよびAFCは両社で担当する。

台湾では、台北市において、都市開発に伴う都市交通ネットワークの整備が計画的に実施されており、これまで川崎重工業はDORTS向けに1992年から1993年にかけてMRT車両132両(1次車)を納入するとともに、2005年から2010年にかけてMRT車両321両(4次車)を納入した。また、2007年3月に受注した信義松山線向けには、CTCIなどと共同で鉄道システムの建設を進めており、川崎重工業は、車両及び信号システムの供給を担当し、2010年から138両の車両の納入を開始している。

川崎重工業は台湾では、台湾高速鉄道向け700T型車両の納入に加え、現在台北・桃園(旧称:中正)国際空港鉄道用車両を製造している。


※ DORTS
Department of Rapid Transit System


※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア