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2011年03月18日

【アジア】双日 養殖ホンマグロを中国市場へ初出荷

双日は、100%子会社である双日ツナファーム鷹島で養殖しているホンマグロを、双日が51%出資するマグロの加工、販売会社である大連翔祥食品を通じて販売する。ホンマグロは、鷹島の養殖場から最短距離にある福岡空港から中国・大連空港へ空路にて出荷される。

中国は、経済発展に伴う所得水準の向上により、消費者の食文化にも変化が出ている。昨今の中国においては、健康食ブームにより都市部の中華系レストランや、高級デパートなどの食品売り場、高級スーパー等でも販売されるようになってきているなか、双日は、日系レストランでの刺身マグロの需要に対応するため、中国市場向けにも販売を開始する。 マグロは色変わりが早いため、品質を維持しながら流通させるには、超低温物流網(−60℃)や解凍ノウハウが必要で、これまで中国における遠洋冷凍マグロの流通の制約条件となっていた。双日は、中国から地理的に近い双日ツナファーム鷹島のホンマグロを生鮮状態で出荷することにより、制約条件を克服させた。この物流体制により、養殖されたホンマグロを取上げてから中国の消費者に届るまでの日数が、最短で3〜4日間となり、日本国内の物流スピードと変わらない物流条件が整った。

 双日は、同時にトレーサビリティ管理を徹底させるために、大連翔祥食品にあるマグロ加工施設および双日グループの販売ネットワークを活用し、安心・安全な生のホンマグロを生産から加工、販売に至るまで、新鮮な状態のまま中国の消費者に届る体制を確立した。 双日は、大連翔祥食品の持つ販売ネットワークを活用して、大連、北京、上海など大都市を中心に、日系レストランや高級スーパー、高級デパートに毎週の頻度で新鮮なマグロを配送していく予定で、今後富裕層が増えている内陸部の都市にも販売網を拡大させ、2014年には年間500トンの出荷を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア