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2011年02月28日

【知識】IIJ、F5ネットワークス、ネットアップ がクラウドストレージ分野で協業

インターネットイニシアティブ(以下:IIJ)と、F5ネットワークスジャパン(以下:F5)、ネットアップの3社は、クラウドストレージ分野において協業し、自社運用(オンプレミス)のストレージ環境とクラウドストレージ環境のシームレスな連携を可能にするソリューション「IIJ GIOハイブリッドストレージソリューション」を新たに共同開発した。2011年4月より提供開始する。

同ソリューションは、F5が提供するファイルストレージ仮想化製品「ARX(r)シリーズ」とネットアップのストレージシステムを採用した「IIJ GIOストレージサービス」を組み合わせ、企業が保管するデータを、重要度や利用頻度に応じて最適なストレージ環境に転送・配置する。ユーザーは、自社のストレージ環境に保管されているデータの中から、利用頻度が少ないファイルを、IIJ GIOのクラウドストレージ環境へ自動転送して保管することにより、データ増加にともなう設備増強コストを抑え、効率的なストレージ投資、運用が可能となる。ARXのファイルストレージ仮想化技術により、クラウド上に保管されたデータとオンプレミスのデータを、一つのストレージ環境(仮想ボリューム)上のデータとして管理することができるため、ユーザーは、二つのストレージ環境を意識することなく、容易に対象のデータにアクセスすることができる。

日々増え続けるデータ量と、コンプライアンス対策におけるデータ保存の長期化などにより、企業におけるストレージコストは増大している。また、海外では低コストで大容量のクラウドストレージサービスが登場し、日本企業でも利用を検討しはじめている。しかし、エンタープライズ用途に求められるパフォーマンスを海外クラウドで実現するためには、ロケーションの問題や稼働率保証、セキュリティへの不安などの課題があり、本格的な導入はなかなか進んでいない。

このような背景から、オンプレミスと国内クラウドを組み合わせ、目的に応じて最適なストレージを使い分けることで、コストを抑えながらエンタープライズ用途でも安心して利用できるストレージソリューションを開発するに至った。IIJ、F5、ネットアップの3社は、相互の製品の連携強化、動作・性能検証などの技術協力を行い、それぞれの強みを活かしたソリューションの提案と導入支援を共同で行う。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識