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2010年12月24日

【物流】運輸安全マネジメント制度の現況について

運輸安全マネジメント制度の現況について

国交省は、運輸安全マネジメント制度の現況について、2009年10月〜2010年9月までの1年間の動きを取りまとめた。

運輸安全マネジメント制度とは、陸・海・空の運輸事業者に、トップから現場まで一体となった安全管理体制を構築・改善し、事業者内部における安全意識の浸透・安全風土を形成することを目的とした制度で、2006年10月から導入されている。

2010年9 月までの1 年間に延べ1,238 社の運輸安全マネジメント評価を実施したところ、運輸安全監理官室による評価の対象となっている大手事業者(約135 事業者)については、モード間や事業規模によって差があるものの、安全管理のための仕組みをおおむね構築し、運用・改善がなされていることが判明した。

国交省としては、運輸安全マネジメント制度の更なる充実・強化のために、下記の3点のような取組を推進していくとしている。

@ 運輸安全マネジメント評価の一層の推進
大手事業者に対しては、過去の評価結果をもとに事業者の特徴や性質を踏まえて評価の
重点項目を決定すること、安全管理の取組が進んでいる場合は評価の実施間隔を延長すること等により、効率的かつ効果的な評価を実施する。また、1 回目の評価を実施していない小規模事業者に対しては、早期に評価が実施できるよう努める。

A 安全管理体制の構築・改善に関する事業者の支援活動の推進
国として、事業者への安全管理体制の構築・改善に関する支援活動を推進するべく、運輸安全シンポジウム、運輸安全セミナー等の開催、同制度に係る周知資料の作成・公表等により、一層の浸透・定着に努めていく。

B 評価に係る技量の向上と体制の充実
公正かつ適切な評価の実施は、評価業務に従事する評価員の同制度に関する知識、技能、知見等の技量に委ねられるところが多いことから、評価員に対して実施している研修等の内容の見直し・改善、新規の教育・訓練の導入、評価を効果的に行うための参考事例等の情報の収集・共有の促進等、評価員の評価に関する技量の充実・強化を図っていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連