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2010年12月06日

【知識】双日と川崎重工 ロシア極東地域コージェネレーション化プロジェクトに契約調印

双日と川崎重工業は、ロシア政府系企業の極東燃料・エネルギーコンプレックス発展戦略研究センター(※1 以下:FEC)との間で、ロシア極東地域におけるコージェネレーション(熱電併給)化プロジェクトを共同で推進することに合意し、第4回日露投資フォーラムにて第一期計画実施の枠組み契約およびパイロットプラント向けコージェネレーション設備の納入契約に調印した。

ロシア極東地域のコージェネレーション化プロジェクトは、ロシア政府が推進しているエネルギー効率の改善と環境対策の一環で、2012年に開通が予定されているサハリンからハバロフスクを経由してウラジオストクまでを結ぶ全長約1,800kmのパイプライン沿いの市町村に、高効率のコージェネレーション設備を導入する。ロシア極東地域では、多くの老朽化した石炭焚きボイラーが稼動していますが、高効率のコージェネレーション設備に置き換えて電力と温水を供給することにより、エネルギーの有効利用と大幅なCO2削減を実現できる。

パイロットプラントは、ハバロフスク州のツィンマーマノフカとホールに建設する計画で、FECの関連会社であるEIG社(※2)向けに5基のガスタービン発電設備および付帯設備を納入する。ツィンマーマノフカでは1,500kWのコージェネレーション設備2系列が2011年末に稼働を開始し、ホールでは7,000kWのコージェネレーション設備3系列が2013年から稼動する予定。

パイロットプラントに続く第一期計画は、2012年から2014年までに、合計30基のガスタービン発電設備および付帯設備を納入する予定で、受注金額は約200億円になる見込みで、ガスタービン発電設備の納入は川崎重工、付帯設備の調達は双日が担当する。


※1 極東燃料・エネルギーコンプレックス発展戦略研究センター
The Far Eastern Center For Strategic Research on Fuel and Energy Complex Development 本社:ウラジオストク市


※2 EIG社
Eastern Industrial Group Company Limited 本社:ウラジオストク市

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識