<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2010年10月07日

【知識】伊藤忠とシスコ エネルギー管理サービス事業を共同展開

伊藤忠商事とシスコシステムズ(以下:シスコ)は、ITを活用したエネルギー管理サービス(以下:EMS)事業を共同展開する。

エネルギー管理サービスとは、工場やオフィスビル、店舗の電気やガスなどのエネルギー使用量をITの活用により一括で把握し、それらの管理、低減に向けた業務の促進、軽減を図るサービスで、世界的に高まるCO2排出量削減に対する意識の高まりや、改正省エネ法の施行によって事業者単位のエネルギー使用量の行政への報告・省エネ計画の立案が義務付けられたことなどにより、2009年度に約330億円だったEMS事業の国内市場規模は2014年度には約1,230億円に達すると予想されている(※)。

伊藤忠商事では、行政への届出書類の作成やエネルギー管理ができるクラウド型省エネ支援サービス「ecoFORTE」(エコフォルテ)を開発し、2009年10月から大規模オフィスビルや工場、大学、多店舗展開する小売業などの事業者を対象に全国で販売している。また、IT事業で培ったソフトウェア開発技術や通信技術を活用し、空調・照明設備・IT機器のエネルギー使用量の計測・制御から省エネルギー提案までの一貫したエネルギー管理サービスを提供できるより高度なセンターシステムの実現に取組んでいる。

シスコは、ICT(情報通信技術)の活用を通して、不動産・教育・医療・エネルギー・交通・防災防犯等の地域インフラを相互連携させて新しい価値を生み出す「スマート コネクテッド コミュニティ」を提唱しています。2008年からは、建物や土地など不動産の資産価値増加を目的としたコネクテッド リアルエステート事業を国内展開しており、オフィスビルにおける生産性や安全性の向上、ビル建設・管理コストの削減のほか、環境対策のためのソリューションを提供している。

伊藤忠商事とシスコは、それぞれの強みをいかし、「ecoFORTE」およびシスコ技術を実装したソリューション 「ecoFORTE−CRE 」の開発、及び販売促進を共同で行う。「ecoFORTE−CRE」とは、「ecoFORTE」の遠隔制御システムを搭載するシスコのルータを介し、複数拠点を自動的に省エネ化するソリューション。「ecoFORTE」によって事業者のエネルギー使用状況を計測・分析し、提案された省エネルギー対策案を、シスコのルータを通じて複数拠点に適用することが可能になる。さらに、パソコン、無線通信機器、複合機などの電源を自動制御するシスコの「EnergyWise(エナジーワイズ)」技術を「ecoFORTE」に実装することで、IT機器の電力使用量削減を実現する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識