<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2010年08月26日

【物流】内航海運における輸送動向調査(速報値)

このたび日本内航海運組合総連合会が7月の内航海運における輸送動向調査の結果(速報値)を公表した。同調査は、内航海運の貨物船・油送船の元請オペレータ上位50社における輸送量(内航輸送量全体の80%以上を占める)について、毎月末に調査を実施しているもの。なお、2008年10月以降の輸送量には景気変動の影響が表れており、前年比較の数値だけでは、必ずしも変化の実態を示さないことから、前々年比較を行なっている。

これによると、7月(速報値)の貨物船の輸送量は17,754千トンとなり、対前年比123%となった。しかし、6月(実績値)及び7月(速報値)における前々年比率は約90%に止まっており、この所は足踏み状態となっている。なお、6月(実績値)から7月(速報値)に掛けての輸送主要品目の前々年比率は、自動車が112%から117%、紙・パルプが91%から95%、鉄鋼が76%から77%と改善しており、中でも自動車はリーマンショック以前の水準に戻った。

一方、7月(速報値)のタンカーの輸送量は、10,218千キロリットルで対前年比97%となった。タンカーの輸送量は2008年8月から減少を始め、2009年4月以降は前年比率が90%を割り込んだが、2010年1月以降は減少傾向に歯止めが掛っている。しかし、輸送量の回復傾向は見られない状況となっている。なお、6月(実績値)及び7月(速報値)における輸送品目別の前々年比率は、黒油が77%から79%、ケミカルが95%から97%と改善した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連