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2010年08月09日

【アジア】三井物産 ハイフラックス社と合弁契約を締結し、中国で水事業に参入

三井物産と大手水事業会社のハイフラックス社は、中国での大規模な水事業の展開を目的に、合弁契約書に調印した。既に共同事業会社ギャラクシーニュースプリング社(以下:ギャラクシー社)を折半出資で設立済みで、中国でハイフラックス社が直接保有する4つの水事業資産(以下:4事業資産群、並びにハイフラックス・ウォーター・トラスト(以下:HWT)が保有する18の水事業資産(以下:18事業資産群)を買収する予定にしている。4事業資産群の買収は、2010年9月末、ないしは10月までに、ギャラクシー社が4事業資産群の持株会社の株式を買い取る形で完了する見込み。

HWTはハイフラックス社が設立したシンガポール証券取引所に上場するビジネストラスト(企業と信託の両方の要素を持つ事業体)で、一部持株会社を介し18事業資産群の全株式を保有している。8月2日付でギャラクシー社は、この18事業資産群の全株式取得を目指し、HWTが発行する持分の非上場化を前提とした買取 を公告した。なお、ハイフラックス社は全額出資子会社を通じ、現時点でHWTの持分を31.79%保有している。ギャラクシー社による、4事業資産群と18事業資産群の全株式を保有するHWTの全持分の買収価額は、合計で約200億円となる予定。

ギャラクシー社が買収を計画している4事業資産群と18事業資産群は、大都市圏に次ぐ成長地域で産業化・都市化が著しい江蘇省や河北省をはじめとする8省に所在する。上水供給プラント9箇所、下水処理プラント11箇所、リサイクル水プラント2箇所で構成され、買収完了時の水処理容量は合計74.5万m3/日(拡張後82.5万m3/日)。

ハイフラックス社の高い技術開発力、豊富な水事業の運用管理実績に、三井物産の顧客ネットワーク、グローバルなインフラ事業実績、及びビジネス開発・運営能力をあわせ、ギャラクシー社は、今後も成長著しい中国の水インフラ需要を取り込み、地方自治体や工業団地等の新規顧客向けに更に水事業を拡大していく計画にしている。

ハイフラックス社は、上下水処理や海水淡水化の分野で急成長を遂げたシンガポール企業で、アルジェリアで建設中の世界最大の海水淡水化プラントをはじめとして、中国、東南アジア、インド、中東、北アフリカで水事業の受注を拡大している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア