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2010年07月15日

【流通】携帯電話と耳クリップ型脈拍センサーによるストレス計測アプリを開発

--- KDDI研究所 携帯電話を利用したストレス計測アプリケーション ---

KDDI研究所は、携帯電話と耳クリップ型の脈拍センサーを使うことで、簡易にストレスレベルを推定することができる携帯電話用アプリケーションを開発した(※)。

現代人は常にストレスにさらされている。それが原因で健康を害したり、メンタル面で不安定になる可能性も高くなっている。特に、忙しさのあまり疲労感を感じないような場合、本人に自覚がなかったり、まわりが気づかなかったりすることもあるため、ストレスに気付かない人に気付きを与え、状態が悪化する前に休ませるなどの対策が必要とされている。一方、携帯電話はひとり一台行き渡り、国民の生活基盤となっており、これを利用することで、生活の質を高めることが期待されている。KDDI研究所は、携帯電話を健康な生活の一助とすることを目指しており、その一環として、携帯電話を利用したストレス計測アプリケーションを開発した。

これまで、ストレスを計測する機器は、心電計や唾液アミラーゼ測定装置など、専用の装置を利用するため高価であるとともに持ち運びも困難であり、個人で手軽に測定できるようなものはなかった。今回開発したストレス計測アプリケーションは、安価に入手可能な、耳クリップ型の脈拍センサーから信号を取り込み、それを携帯電話のイヤホンマイク端子に入力し、携帯電話のアプリケーションでストレスを推定するもので、携帯電話と脈拍センサーがあれば、いつでもどこでも、外出中でも測定可能としたところに特徴がある。

ストレス度は、脈拍の変動を測定し、脈拍の間隔の揺らぎから得られる交感神経と副交感神経の活動バランスにより推定している。この方式の携帯電話への実装および実験データ解析は、東京大学先端科学技術研究センターの伊福部教授の指導の下、実施した。また、42名の社内モニターにより、唾液アミラーゼ法と比較し有効性を確認した。今後は、推定したストレス度を日々の体調管理の目安としたり、ストレス解消につながるスポーツ関連サービスとの連携や、ゲームアプリへの応用を検討している。


※ このアプリケーションは、医療/治療に利用するものではありません

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通