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2010年05月27日

【物流】国交省 高速道路料金新割引の6月実施を断念

前原誠司国土交通相は5月18日の閣議後の記者会見で、高速道路料金の新割引制度の6月実施を断念したことを明らかにした。

同制度は、2010年6月から37路線50区間の高速道路を無料化するのに合わせ、その他の区間では一定距離を超えると料金を定額にする上限料金制を導入する案である。普通車の休日上限千円など、ETC搭載車を対象にした現行の割引制度は原則廃止される。上限料金は全ての車が対象となり、曜日や時間帯で異なる料金制度は簡素化される。

同制度の見直しについては、「法案が国会で成立しなければ実施できないので、速やかに議論を行い、成立させていただきたい」と話すにとどまった。しかし、実質値上げとの声に対しては、「枠が決まっている利便増新事業を建設に回すという党の要望を受けて見直しているわけだから、トータルで値上げになるのは当たり前」と、正当性を強調した。

高速道路無料化の社会実験との同時開始を目指していたが、同制度の開始時期は「今後の国会の審議状況を踏まえて決めたい」と述べている。しかし、道路財政特別措置法案などは国会での審議入りのメドすら立っていない。同会見で、前原氏は「会期末まで1ヶ月余りと審議日程も限られる中、関連法案が国土交通委員会審議前であり、まずは準備のメドが立った無料化社会実験を先行して、6月下旬から開始する」と報告している。

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連