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2010年05月17日

【知識】双日 米国で太陽光発電デベロッパーと提携

双日は、米国第3位の太陽光発電専業デベロッパーであるソーラー・パワー・パートナーズ社(Solar Power Partners,Inc.  以下:SPP社)と資本・業務提携し、成長を続ける米国の太陽光発電市場に参入する。

SPP社は、太陽光IPP(独立系発電事業者)事業において、場所の選定、システムの基本設計、許認可の取得、売電契約の締結交渉、資金調達など、事業の開発に係る業務から運営・管理までを一元的に手掛けている。SPP社は、これまでに50件、合計23MW(23000kW)のIPP組成実績がある。双日はSPP社の転換社債を引き受け、取締役および常駐者を派遣して共同開発体制を構築する。双日はSPP社が組成する太陽光IPP事業への投資に加えて、日系メーカーを中心に太陽光発電パネルなどの供給する。

米国では、RPS(Renewable Portfolio Standard)制度を定めて、各州が電力会社に対し、総発電量に占める再生可能エネルギーによる発電量を達成年と共に義務化、あるいは目標設定している。すでに、全米50州のうち29州がRPS制度を採用しており、今後電力会社向けの太陽光発電の需要拡大が見込まれている。双日はSPP社とともに、電力会社向けの中・大型の太陽光IPP事業に注力する。さらに、太陽光IPP事業の優良案件を日本の電力会社などにも紹介していく計画にしている。

米国の太陽光発電の市場規模は約1200MW(2008年度末累積)で、ドイツに次ぐ世界第2位の市場。政府による環境・新エネルギーの支援策や、30%の投資税額控除といった税制優遇措置による後押しもあり、今後も年率約40%の成長が見込まれている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識