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2010年05月13日

【物流】第12回 国交省成長戦略会議

国交省は、先月28日に開催した第12回国交省成長戦略会議の全体取りまとめ案を明らかにした。

これによると、海洋については「港湾力の発揮」として、国際コンテナおよび国際バルク(ばら積み貨物)の戦略港湾を今年度に選定。コンテナでは、国内ハブ港湾を2015年までに完成させる。国内ハブ港湾の完成に向けた対策として、日本発着貨物の東アジア主要港でのトランシップ率半減に向け、鉄道、トラック、内航のフィーダー網強化による貨物集約、コンテナ船大型化への対応などを行う。バルクは、大量一括調達のためのビジネスモデルの確立を図っていくとともに、超大型輸送船のさらなる大型化に対応する。

航空では、伊丹空港については当面の間、事業運営の徹底的な効率化を図った上で、関空の補完的空港として活用し、2〜3年後には関空との経営統合を実現する。ただ中央リニア新幹線の開通といった周辺状況の変化や土地利用計画などを見通し、「将来的には廃港、関空への一元化」も検討するとしている。また、インバウンド受け入れ拠点としての地位を確立するために「バランスシート改善による関空の積極的強化」として、施設使用料、着陸料の引き下げを行い、アジア全域を視野に入れた貨物ハブの形成やLCC(格安航空会社)の誘致に取り組む。

提案を受けた前原国交相は、来年度の予算編成、税制改正要望に反映させることを約束し、「今まで景気対策だった公共事業を抜本的に見直し、財政に頼らない政策実現のための5分野の提言を実行することが省幹部としての使命」と述べた。

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連