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2010年04月26日

【流通】建築廃棄物と卵殻を利用したグラウンド用白線を開発

--- 積水ハウス 施工現場で発生するプラスターボード端材と卵殻をリサイクル ---

積水ハウスは、住宅建築で使用するプラスターボード(※)と卵殻を配合・粉砕し、パウダー状にした「プラタマパウダー」をグリーンテクノ21と共同で開発した。平成22年5月下旬より、グリーンテクノ21が全国の小中学校などの教育施設や公共運動施設等で使用されるグラウンド用の白線として販売を開始する。

「プラタマパウダー」は、 住宅の施工現場で発生するプラスターボードの端材と洗浄後乾燥処理した卵殻を8:2の割合で配合・粉砕したもので、100%リサイクル製品としてエコマークの認定を受けている。ほぼ中性であるため人体や土壌にやさしく、さらに炭酸カルシウム製の従来品に比べ、同じ容量でも重さは約半分であるため、物流に伴うコストやCO2排出量の削減に貢献でき、しかもラインをより長く、ムラなく引くことができる。

積水ハウスは、住宅の施工現場で発生する廃棄物を27種類に分別後、同社の資源循環センターでさらに最大80種類に分別するなど、従来より廃棄物の回収から再資源化までを一元管理する資源循環システムを構築してきた。その結果、平成14年に生産工場、平成17年に新築施工現場、平成18年にアフターメンテナンス現場、そして平成19年にはリフォーム施工現場でのゼロエミッションを達成した。同社の関東工場に併設する資源循環センターでは、首都圏1都7県の建築現場から年間平均で約4,000トンのプラスターボードが集荷されており、今般、同センター内にそれらを「プラタマパウダー」としてリサイクルするための専用ラインを導入し、製造を開始する。同センターにおける年間の出荷量は約5,000トン(20kg/袋で約25万袋)を見込んでいる。


※  プラスターボード
固めた石膏を芯材として板状にした建材で、石膏ボードとも呼ばれる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:03| 流通