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2010年04月22日

【知識】三菱重工業 アイスランドと地熱発電ビジネスなどで協業

三菱重工業は、アイスランドのレイキャビク・エナジー(Reykjavik Energy)と、地熱エネルギーの開発などでグローバルに協業していくことで合意し、両社は覚書(MOU)に調印した。

世界有数の地熱発電事業会社であるレイキャビク・エナジーは、地熱エネルギーの開発を地球規模で進める計画を持ち、すでにアフリカなどで開発に着手している。今回のMOU締結は、この計画に世界トップの地熱発電設備メーカーである三菱重工業が参画、世界の地熱発電案件の発掘を共同で進めていこうというもの。具体的には、世界の地熱資源の特定と検証、事業の立ち上げ、主要機器の開発・供給、運転・管理に関するガイドラインの作成などに両社は取り組んでいく。

両社は、アイスランドで進められている、船舶などの移動体のクリーンな代替動力源となる合成燃料の生産や、電気自動車(EV)の実証試験のためのインフラ構築に対しても協力して取り組んでいく。アイスランドは、2050年までの“CO2排出量ゼロ社会”(Zero Emission Society)の実現を目指して多様な取り組みを推進しているが、これらはその一環。

三菱重工業はアイスランド政府のクリーンエネルギー政策に貢献していくことを決め、2008年9月、三菱商事とともにアイスランド政府とMOUを締結、合成燃料の生産や、EV実証試験のためのインフラ構築などの検討に協力してきた。今回の協業合意は、これらの動きを一層加速させることになる。

レイキャビク・エナジーは、世界有数の地熱発電国であるアイスランドで最大の発電規模を誇る電力会社で、地熱発電の開発・企画・運転・管理で多大なノウハウの蓄積を持つ。三菱重工業は、地熱発電設備商談の顧客であるレイキャビク・エナジーとは20年来の良好な関係を保ち、アイスランド向け地熱発電設備の受注・納入累計は、同社向け13基を含め15基に達し、全世界向け同累計は100基を超える。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:04| 知識