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2010年03月29日

【物流】JR貨物 2010年度事業計画発表

今月18日、JR貨物が国交省に2010年度の事業計画を認可申請した。この事業計画は、2008年度以降2年連続の赤字決算という厳しい経営環境が見込まれる中で、「3年連続の赤字は許されない」として、安全、安定輸送の確保や商品づくり、コストダウンといった経営基盤の整備、人材の確保と育成、新技術の開発などに重点が置かれている。

具体的に、経営基盤の整備については、安定輸送を確保するためにITシステムを活用した顧客への迅速・的確な情報提供や機動的な代行輸送体制の構築に向けて、フェリー輸送との連携や海上コンテナとの共用シャシーの実用化への検討を進めるなど、ハード面の施策を強化する。又、利用運送事業者と荷主のEDI接続等によるサービスや、輸送余力のある列車を対象とした余席の販売の強化といったソフト面での施策強化も進めている。

コストダウン策については、駅業務の作業体制の再構築、貨物やコンテナの運用効率の向上などを推進する。併せて、機関車や運転士の運用効率の向上、間接部門の業務運営体制の見直しと本社への集約といった人材の確保と育成の施策や小名木川開発の開業などを実施する。

JR貨物の2010年度に掲げる売上目標は1,580億円で、主力の運輸収入は前年比20億円減の1,200円億、その内訳はコンテナ収入が1,077億円、車扱貨物が123億円となっている。人件費、物件費を極力抑えて、営業利益は56億円、経常利益も15億円と黒字決算を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:02| 物流事業者