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2010年03月04日

【知識】北九州市に先進の水循環システムの技術開発・運営実証・情報発信拠点を開設

北九州市、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、日立プラントテクノロジー、東レは、先進の水循環システムの開発から、管理・運営ノウハウの蓄積、さらには国内外に情報発信して技術普及を進めることを目的とした「ウォータープラザ」を北九州市に開設する。

世界の淡水資源は、地域偏在性が極めて高く絶対量も限られており、人口増加、経済成長、都市化等により、世界的に水需給が逼迫している。また、先進諸国を中心に拡大し続けてきた経済・産業活動により、大量のエネルギー消費に伴う温室効果ガス排出量の増大や資源の枯渇も懸念されている。

このような世界の水・エネルギー問題の解決を図るには、下水処理水の再利用等の水の循環利用の推進と大幅な省エネルギーが必要であり、革新的な材料及びプロセス、運転管理技術、管理運営手法等を開発し、広く普及させることが急務となっている。しかしながら、そうした技術やノウハウは、国や自治体、民間企業等に分散しているのが実状であり、今後は、官民連携による結集、蓄積、連携活用が求められている。

北九州市では、環境モデル都市として2050年にCO2排出を市内で50%、アジア地域で150%削減するという目標を掲げており、下水道分野においても、省エネルギーの推進や国際技術協力に積極的に取り組んでいる。今後はさらに、下水処理水の再利用率の向上や、産学官連携による研究開発等を進め、低炭素社会づくり、社会の活力増進を図ることにしている。

北九州市は、その円滑かつ効果的な推進に向け、世界の水・エネルギー問題の解決を図る「省水型・環境調和型水循環システム」の構築、国内外への展開による産業振興を進めるNEDOと相互に協力を行うための覚書を締結するともに、NEDOから施設の建設・実証研究の推進等の委託を受けた日立プラントテクノロジーおよび東レと基本契約を締結する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:04| 知識