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2009年12月08日

【知識】ダッソー・システムズと三菱電機、製造装置開発を効率化する3次元シミュレーションで協業

ダッソー・システムズと三菱電機は、FA(ファクトリーオートメーション)分野において、プログラマブルコントローラ(シーケンサ)やモーションコントローラで制御する各種生産設備をパソコン上で3次元設計シミュレーションして製造装置開発を効率化するソリューションの協業する。

自動車・液晶・半導体等の分野では、製品の多様化や高品質化に伴い、生産設備および生産工程が高度化、複雑化し、短いサイクルでの変種変量生産や、生産設備の高速化、高精度化が求められている。これらの生産ラインや装置の制御プログラムは大規模化しデバッグに要する時間や労力が増加しており、開発コストが増加する傾向にある。

一方、生産ラインや装置の動作確認は、実機組み立てや配線作業を終えた現地調整の段階で行うのが通常で、機械制御と電気制御のデバッグに多大な時間と労力がかかることから、その効率化が求められている。こうした中、3次元設計ソリューション分野におけるリーディングカンパニーであるダッソー・システムズとFA制御機器分野で多くの実績を持つ三菱電機は、生産ラインや装置開発の初期段階にパソコン上で生産設備の動作検証を行うことで設計効率化を図る共同ソリューションの協業に合意した。これにより、開発時間やトータルコスト削減を可能にするとともに、ユーザーの様々な問題解決に対応する。

このソリューションは、ダッソー・システムズの3次元製造シミュレーションソフト「DELMIA Automation」と三菱電機のシーケンサ シミュレーションソフト「GX Simulator」やモーションコントローラ シミュレーションソフト「MT Simulator」を連動させ、パソコン上で生産設備の動作検証を可能とするもので、生産ラインや装置開発の初期段階において、アニメーションにより実機を模擬した動作検証が可能となる。

今回の協業は、シーケンサプログラムの動作検証のみならずモーションコントローラの動作検証におよぶ広範囲な連携を実現する。電気制御のみならず、機械制御におけるきめ細やかな問題点の洗い出しや、実機では再現しにくい複合化された故障モードへの対応などをデジタルモデルで検証することが可能になるとともに、仕様変更の要求にも迅速かつ柔軟に対応でき、設計工期の短縮化やエンジニアの人件費を含むコスト削減や生産設備の精度向上を実現する。

今後、両社は共同ソリューションの開発を進める。

 

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投稿者:gotsuat 10:04| 知識