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2009年11月26日

【流通】住友商事と富士重工、オフィスエリア清掃ロボットシステムを共同開発

--- 「ロボットによるビルの清掃システム」を発展 ---

住友商事と富士重工業はオフィスエリア清掃ロボットシステム(以下:本システム)を共同で開発した。

今回開発した本システムは、オフィスビルでの本格的な普及を目的としたオフィスエリア(専有部分)が清掃可能なロボットシステム。従来のシステムは共用部が広い、大規模なオフィスビルに導入した場合に最も費用対効果が高くなるように企画していた。本システムはオフィスエリアを清掃の対象範囲に加えることにより、中規模程度のビルでも高い費用対効果を発揮できることを目標としている。

両社は、1999年からオフィスビルの廊下、エレベータホールといった共用部の清掃を目的とした「ロボットによるビルの清掃システム」の共同開発に着手した。2001年に実用化に成功し、現在住友商事の本社ビルや六本木ヒルズなどの共用部で稼動している。実用化してから8年半の稼動実績を通じて、初期目標とした人的作業を上回る清掃性能、安全性およびコストメリットを発揮できることが実証できた。2006年にはその有効性が認められ、「今年のロボット」大賞2006(経済産業大臣賞)を受賞した。

現在、ビルメンテナンス会社によるオフィスエリアの清掃は、深夜や早朝など短い時間で多くの作業者を投入して作業されているが、オフィス内のセキュリティ確保や今後の少子高齢化による作業者の確保難など多くの課題を抱えている状況であり、本システムはその課題解決に寄与する。

本システムは、従来型の「ロボットによるビルの清掃システム」で培った技術をベースに、オフィスエリアの清掃用ロボットとして開発した。オフィスエリアは、机間など通路が狭いことや、机やゴミ箱などの設置場所の移動による走行環境の変化が頻繁にあること、オフィス内で業務中の人との共存が必要など、共用部での使用と比べてロボットの使用環境が大きく異なるために、下記の3点を中心に大幅な改良を施した。

【主な改良点】
1.オフィス部での清掃に適したコンパクトなボディ
2.机やゴミ箱などを回避しながら清掃を行う回避制御の追加
3.清掃吸気・排気フィルタを新設

住友商事と富士重工業は、これまで取り組んできた共用部用の「ロボットによるビルの清掃システム」に、今回のオフィスエリア清掃ロボットシステムをラインナップに加えて、ユーザーの幅広いニーズに応えていくことで、今後もサービスロボット市場の拡大に取り組んでいく。

 

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投稿者:gotsuat 10:03| 流通