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2009年11月25日

【物流】国交省 成長戦略会議

今月16日、国交省の成長戦略会議の第2回会合が行われ、港湾の選択と集中に向けたコンテナ、バルク(ばら積み)輸送の再編案について話し合われた。

大上二三雄氏(エム・アイコンサルティンググループ社長)は、国際と海洋分野のうち、国内の港湾整備においては費用対効果から観て、選択と集中投資を主張した。又、コンテナ船については、スーパー中枢港湾政策の方針転換を検討するべく、上海や釜山に対抗する1港を整備するとともに、国内ハブ(拠点)機能を全面的に海外移転する考えであることを述べた。更に地方港湾は、自立経営を要旨とする民営化を視野に入れるべきである、とした。一方、バルク輸送においては国際競争力の強化に向けて、輸出港の整備状況や船舶の大型化に合わせた港湾能力を整備する必要があることを強調した。

中条潮氏(慶應義塾大学教授)は、市場の変化に対応し、「国土の均衡ある発展」から脱却して、需要即応型(伸びる所が伸びるのを邪魔しない)、即戦力型に転換すべき、という基本姿勢を表した上での政策の方向性を指示した。京浜港に関しては、アジア諸港の躍進などを取り巻く状況を把握し、3港の港湾管理者が危機感を共有した上で、各港の地域の特性を生かし、更なる連携を図ることが「東京港の集荷力の強調と基幹航路の維持拡大に寄与する」と指摘した。

今後は「海洋」「観光」「航空」「国際と海洋」の4つの分科会を設置し、本会議と並行して議論を進め、翌年2〜3月に骨子案のまとめ、5月に最終報告書に反映させる方針である。

 

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投稿者:gotsuat 10:02| 行政関連