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2009年11月18日

【流通】図書館流通センター 丸善 大日本印刷 図書館スタッフ向け総合研修プログラムを開発

--- 大学・公共図書館の人材育成に専用研修施設とeラーニングを活用 ---

図書館流通センター(以下:TRC)、丸善と、大日本印刷(以下:DNP)は、図書館スタッフ向け研修プログラムを共同で開発し、TRCの本社ビル(東京都文京区)内に新設した研修施設での集合研修とネットワークを利用したeラーニング研修を開始した。

文部科学省は、2008年6月に発表した「図書館職員の研修の充実方策について」の中で、図書館の改革を一層進めるため、図書館職員の資質向上に向けた研修内容の見直しや充実の必要性を提言している。

現在、国内の大学・公共図書館の職員は6万人強で、そのうち民間への委託は9千人に達しています。このうち、TRCは、公共図書館を中心とする198館の業務委託を引き受け、2,660名分の図書館スタッフ業務を請け負っている。また、丸善も同様に、大学図書館など113館から1,174名分の業務を請け負っている。これまで両社はそれぞれ個々に、図書館スタッフの人材育成に努め、そのノウハウを蓄積してきた。今回、両社がDNPのグループ会社として業務提携を進めることの一環として、両社の図書館スタッフ向け研修カリキュラムを共有化して、専用の研修施設を開設した。また、DNPがeラーニングシステムを開発して、総合的な研修プログラムを共同で開始する。

TRCと丸善が、それぞれ運用していた研修プログラムをベースに、公共図書館向けと大学図書館向けにそれぞれの研修カリキュラムを作成した。このカリキュラムは、図書館への配属前の基礎的な実務講座から、年代キャリア別のステップアップ講座、スペシャリストを養成する専門講座まで系統的に網羅する、総合的な内容となっている。

また、両カリキュラムに共通する個人情報の取り扱いや、適切な応対の仕方などの講座については、eラーニングシステムを通じて、自宅や派遣先の図書館でも利用できるようにした。また、専用の研修施設には模擬図書室を備えており、実地に近い臨場感のある環境を整備した。これらの集合研修とeラーニングを組み合わせ、高い研修効果を得られるプログラムとした。

今回開発した図書館スタッフ向け研修プログラムの利用は、当初は、TRCと丸善の図書館スタッフに限定するが、将来的には、外部の図書館スタッフへのサービスとして提供する予定にしている。

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投稿者:gotsuat 10:03| 流通