<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2009年11月05日

【知識】NECとイーラボ・エクスペリエンス 農業ICTソリューションを販売

NECは、センサーネットワーク応用で先進の技術を有するイーラボ・エクスペリエンス(以下:イーラボ社)との連携により、農業のICT(※1)化を支援するサービスを検討する通信事業者向けに新たにソリューションを製品化し、販売開始した。現在、農業分野では、高齢化や後継者不足、休耕農地の増加などの課題に対応するため、ICTを活用した農業の改革や活性化に対する関心/ニーズが高まっている。このソリューションは、こうした動きに対応して製品化したもの。

イーラボ社は、センサーネットワーク応用システムの設計・製造・コンサルタティングに強みを持っている会社であり、農業をはじめとする資源・食料・環境・教育などの分野に様々なサービスを提供している。

このソリューションは、NECの通信事業者向けサービス基盤「NC7000シリーズ」とイーラボ社の簡易計測機器システム「フィールドサーバ」(※2)を組み合わせて提供する。農園の温度、湿度、日照時間、作物の生育状況などをリアルタイムに監視し、収集したデータを一元管理/分析することによって、農業の生産性向上や収穫量や品質の安定化を支援する。

このソリューションの主な特長は、以下の通り。

1.カメラ/各種センサーを活用した情報収集

イーラボ社のカメラとセンサーと通信装置を一体にした屋外用簡易計測機器システム「フィールドサーバ」を農園に設置。搭載しているカメラは、360°回転/22倍ズームで撮影可能であり、ネットワーク経由で農園の状況を監視することができる。さらに各種センサーを搭載しており、温度、湿度、日照時間などをリアルタイムに監視可能。

2.情報の蓄積と一元管理を実現する通信事業者向けプラットフォーム

NECの通信事業者向けサービス基盤「NC7000シリーズ」が「フィールドサーバ」からネットワークを通じて撮影した映像や計測したデータを蓄積・管理することで営農記録、育成環境を容易に把握。さらに、これらのデータと、データベース化した農業ノウハウのマッチング機能により、収穫適期や施肥・防除のタイミング、品質の予測を実現。また、認証機能により、これらの情報から必要な情報だけを、生産者、流通管理者、消費者などの閲覧者に応じて公開することが可能。これにより、農業の生産性向上、生産工程の「見える化」、さらにリアルタイムモニタリングを通じた、安心・安全のトレーサビリティ向上を実現する通信事業者による農業ICTサービスを実現。

このソリューションは、2009年11月から出荷開始予定であり、今後3年間で100システムの販売を目標としている。


※1 農業ICT
農業 Information and Communication Technology

※2 フィールドサーバ
イーラボ社のカメラとセンサーと通信装置を一体にした、屋外用の簡易計測機器システム

 

■ 物流情報・物流サービスが満載、「株式会社 合通」のホームページ

 

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:04| 知識