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2009年11月04日

【知識】住友林業と王子製紙グループ 社有林を活用する共同事業実施へ

住友林業と、王子製紙および王子木材緑化(以下:王子製紙グループ)の3社は、国内林業再生の実現にむけて、各社の社有林を核とした、森林資源を活用する共同事業を実施する。

森林は、水源涵養、国土保全、二酸化炭素の吸収固定、生物多様性の保全などの公益的機能を担う重要な役割を果たしており、特に地球温暖化防止については、世界中で大きな期待が寄せられている。一方、日本の森林資源については、戦後に植林された人工林の本格的な利用が可能となる時期を迎えているが、近年の木材価格下落や作業道などの基盤整備の遅れ、また、小規模な森林所有者の後継者不足などにより、間伐や手入れが十分に実施されていない。木材自給率も若干の回復はしているとはいえ、未だ20%台に留まっており、森林の整備や国産材利用の遅れは森林機能の劣化を招き、国内林業の大きな課題となっている。

こうした状況を打開するために、住友林業と王子製紙グループは、それぞれがこれまでに培ってきた森林管理に関する技術や各社の川上から川下までの一貫した取り組みを活かし、社有林を活用した「北海道におけるSGEC(※)認証材の積極的活用」と「愛媛県における森林施業の団地化」という二つのモデル事業に共同で取り組むことにより、日本における最大規模の民間森林所有企業としての社会的責任を果たし、国内林業再生の実現を目指す。

住友林業と王子製紙グループは、今回の共同事業で得られる成果やノウハウを活かし、今後、全国に展開する社有林を核として、その周辺の森林所有者の協力を得ながら、森林施業の団地化やSGEC認証材の活用を通じた、森林の活性化と林業の再生の実現にむけた事業展開を図る。


※)SGEC… 『緑の循環』認証会議
2003年に設立された日本独自の森林認証制度。
森林が適正に管理され公益的機能を果たしていることを第三者の立場で証明する制度。
住友林業と王子製紙グループは、国内全ての社有林で認定取得している

 

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投稿者:gotsuat 10:04| 知識