【知識】人事サービス・コンサルティングとヒューマンリンクの人事アウトソーシング事業統合
住友信託銀行、パナソニック、花王、三菱商事の４社は、人事サービス・コンサルティングがヒューマンリンクの人事アウトソーシング事業を吸収分割により承継し、当該事業を統合することに合意いたした。人事サービス・コンサルティングとヒューマンリンクは、対等の精神と相互信頼に基づき、２００９年１０月１日に事業統合する予定。
国内における人事業務・人事システムに関するアウトソーシングマーケットは、年商ベースで４，０００億円以上の規模とも言われる一方、年商３０億円規模の中小のアウトソーシング受託会社が顧客別に乱立している。本来、人事アウトソーシング業務はスケールメリットが働く分野であり、欧米マーケットでは、受託会社同士の合従連衡の進展により、スケールメリットを追求するとともに、マーケット自体の成長を促進している。日本ではスケールメリットを顧客に還元できるだけの十分な規模を持ったアウトソーシング受託会社が存在しておらず、国内マーケットが伸び悩む要因にもなっている。
人事サービス・コンサルティングは、人事システムを活用した人事業務アウトソーシング受託会社の最大手として、大規模オペレーションに強みを持っている。他方、ヒューマンリンクは、わが国の人事業務関連のシェアードサービス会社のパイオニアとして、特に中小企業向けのオペレーションに強みを持っている。今般、互いの強みを活かし、人事業務・人事システム双方のアウトソーシング分野においてフルラインでサービスを提供する業界のリーディングカンパニーとして確固たる地位を確立するべく、両社および両社の主要株主である４社が事業統合について合意した。
統合後は、顧客へのスケールメリットの還元のみならず、国内の人事業務インフラのデファクトスタンダードの確立、更には本マーケットの成長促進を目指す。また、人事サービス・コンサルティングは同社臨時株主総会の決議を条件として、事業統合と同時に「エイチアールワン株式会社」へ商号を変更する予定にしている。
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投稿者：gotsuat 10:04| 知識
