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2009年09月01日

【流通】花王 髪の柔軟化技術を開発

--- 髪のやわらかさを感じる因子を解析し、髪の柔軟化技術を開発 --- 

花王ビューティケア研究センターは、美しく健康的な髪を求めて、毛髪の表面から内部までさまざまな視点で毛髪研究を行っている。今回の研究では、「硬い髪が気になる」という悩みを持つ消費者に対応し、髪のやわらかさを感じる因子を解析して、髪をやわらかくする技術を開発した。

女性は「手ぐしで指を通す」「手で束ねて整える」といった、日常の何気なく髪を触る動作中に自分の髪のやわらかさを感じている。この指を通すときの髪の変形と抵抗力について詳細に調べた結果、この動作では毛髪はわずかな変形(0.5%以下)しかしておらず、このときのわずかな抵抗力(毛髪1本当たり5グラム以下)が、本人の感じ方を左右していることを見出した。この評価条件は、これまでの一般的な毛髪評価法(毛髪の変形1%程度、毛髪1本当たり5グラム以上)とは異なるもので、毛髪の微小な変形における抵抗力を測定することで、女性が日常感じている髪の硬さを評価することが可能になった。また紫外線やパーマ、ヘアカラー、ドライヤーの熱などによるダメージが進行すると、「硬くゴワつきが気になる髪」に変化することがわかっている。

この原因の一つは、毛髪内部のCMC(*) の柔軟性が低下し、髪を触ったときのわずかな変形時の抵抗力が強くなるためであることを見出した。

さらに対策として、アミノ酸の一種のグリシンが2つ結合した構造を持つ“グリシルグリシン”が毛髪内部のCMCを柔軟化し、髪に実感できるやわらかさを与える剤として有効であることを見出した。

*)CMS(Cell Membrane Complex): 毛髪を形成するコルテックス細胞間の細胞膜複合体

 

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投稿者:gotsuat 10:03| 流通