<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2009年06月25日

【流通】東レ 断熱性能を長期間保持できる「革新断熱発泡シート」を開発

--- 環境にやさしい「革新断熱発泡シート」の開発 ---

東レは、世界最高レベルの断熱性能を長期間保持できる「革新断熱発泡シート」の開発試作に成功した。F種断熱材に相当する熱伝導度(0.021W/mK以下)を達成した他、断熱性能を長期にわたり維持できる。また、主成分に植物由来のポリ乳酸プラスチックを適用し、製造時の炭酸ガス(CO2)発生量を従来の発泡系断熱材の半分以下に低減した他、地球温暖化係数が炭化水素よりも低い炭酸ガスで発泡させるなど、環境にやさしい先端材料の創出を実現した。「革新断熱発泡シート」を省エネ・エコ化が進む建築、輸送、家電、自動車などの断熱材用途に展開することで、長期にわたる省エネ効果と炭酸ガス排出削減、および地球温暖化防止への貢献が期待される。2012年までに「革新断熱発泡シート」の量産技術確立と実用化を目指す。

従来のノンフロン系断熱材は、石油系プラスチックフォーム(発泡体)の空隙部分に、熱伝導度の低い炭化水素を充填させることで優れた断熱性能を実現していた。「革新断熱発泡シート」は、新開発の「マイクロ/ナノ発泡技術」と東レ独自の「炭酸ガスバリア技術」の融合により、植物由来プラスチックを用いて従来品と同等以上の断熱性、耐久性、および環境性能を同時に実現した。

東レは、持続可能な循環型社会発展に向け、エコを総合的に捉え、省資源・地球環境保護に先進的に取り組むプロジェクト“エコチャレンジ”を推進している。「革新断熱発泡シート」を、省エネハウスやエコ家電、エコ自動車の実現に向けた先端環境材料として実用化を目指す。なお、この開発は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)委託事業である「革新的ノンフロン系断熱材技術開発プロジェクト」の委託研究として、「新規断熱性向上シートの研究開発」を実施した成果に基づく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:03| 流通