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2009年06月15日

【知識】ニッセイ情報テクノロジーなど「ITモダナイゼーション」事業で協業

ニッセイ情報テクノロジー(以下 Nissay IT)、日本ティーマックスソフト(以下 TmaxSoft)、日本ヒューレット・パッカード(以下 日本HP)は、メインフレームで構築されたレガシーシステムを柔軟でビジネス変化に俊敏に適応できるオープンシステムに移行する「ITモダナイゼーション」事業において協業する。

企業の基幹システムは通常、20年、30年といった長期間にわたり使われ続けており、高コストかつ市場の変化や企業戦略の変化に俊敏に対応できないシステムになっている。企業の競争力を高めるには、ITのモダナイゼーションが避けられないことは明らかだが、移行に必要な期間や移行コスト、リスクが大きく、ITモダナイゼーションへの取り組みに躊躇されるお客様が多い。

こうした課題に対し、Nissay IT、TmaxSoft、日本HPはITモダナイゼーションを確実に実現する取り組みを3社で開始する。豊富な実績を持つ移行ツールやハードウェア、メインフレーム運用の経験に基づく適切な資産分析により、短期間、より少ないリスクで、既存のメインフレームシステムからオープンシステムへの移行を支援する。詳細・各社の役割は、以下の通り。。


・詳細な資産分析で移行データやコストの把握を支援するFit&Gap

Fit&Gapは、Nissay ITのメインフレーム運用技術者の豊富な経験や知識、
成功事例を基に作成された資産分析サービスで、大きく3つのフェーズで実施する。

‐プログラム、JCL、データセットなどの全体構造の把握
‐必要資産、不要資産、不明資産の整理
‐移行不可プログラムの特定

長期間にわたり使用されてきたシステムは、資産内容がブラックボックス化していることも珍しくない。Fit&Gapは、メインフレーム内の資産内容を約100項目のチェックシートに基づいて洗い出し、移行が必要な資産と必要のない資産の整理を実施する。また、ベンダー固有またはサードパーティの独自ツールを使用したプログラムについては移行不可プログラムとして選別することで、移行のための環境開発の有無を検討することもできる。Fit&Gapを実施することで、既存資産の分析と移行した場合にどの程度のリスクがあり、解決すべき問題が何かを完全に把握することができ、移行のリスクを低減することができる。

・リホストソリューション「Tmax OpenFrame」による既存資産の効率的かつ短期間での移行

TmaxSoftが提供する「Tmax OpenFrame」は、メインフレームで使用している資産(アプリケーション、データ、画面など)を書き換えることなくオープンプラットフォーム上で使用することを可能とするリホストソリューション。マイグレーションツールだけでなく、メインフレームと同等の機能を持つミドルウェア群を搭載していることで、JCLやCOBOLなどのアプリケーション資産や、SAM/VSAMなどのデータベース資産などをコード変換のみでそのまま運用でき、移行期間を最短に抑えることができる。オープンプラットフォームへの移行後もメインフレームと同等の機能を提供することで、ミッションクリティカルなシステムの安定稼動を実現する。

・HP市ヶ谷ソリューションセンターを利用した事前検証サービスの提供

日本HPは、従来硬直化したメインフレームのシステムを柔軟で俊敏性のあるオープンシステムへ移行する「MFAプログラム」を展開してきた。多くの移行実績を持つ「HP Integrity サーバー」などのハードウェアや信頼性の高いOSであるHP−UXを中心としたミッションクリティカルなシステム構築のノウハウを持っている。今回の協業では、HPの市ヶ谷ソリューションセンター内に「HP Integrity サーバー」を中心として事前検証の環境を用意し、ITモダナイゼーションを検討されるお客様に優先的に割り当てる。事前に実機を使った事前検証を十分に行うことで、より円滑なITモダナイゼーションを実現する。

以上それぞれ多くのITモダナイゼーションを経験している3社が、それぞれの資産分析、移行ツールおよび最適にサイジングされたハードウェア、ミッションクリティカルソリューションを組み合わせて一貫して提供することで、顧客のITモダナイゼーションを効率的、短期間、低コストで実現できるようにサポートする。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:04| 知識