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2009年05月27日

【知識】三井物産と日本航空 物流事業における業務提携

三井物産と日本航空インターナショナルは、物流事業における業務提携した。 

両社は、三井物産グループが有する海上貨物輸送を中心とした物流ソリューションサービスと日本航空グループが有する航空貨物輸送サービスで協業し、相互補完しながら、両社の機能を活用したトータルサービスを顧客に提案・提供することで、更なるサービス向上と競争力強化を図る。

両社は、両社共通のブランド名「Value−up Innovation Partners by Mitsui & JAL」として、実輸送者ならではのスペース確保や輸送品質の信頼性、技術をベースに、ロジスティクスファイナンス等の付加価値機能を組み合わせた、バリューチェーン全体の価値向上を実現する物流ソリューションサービスを提供する。

三井物産は、海上貨物を中心に内外重要拠点に輸出入・保管配送ネットワーク基盤を構築している。更に物流ソリューションサービスと銘打って、顧客の物流改善、在庫削減、物流拠点の再構築といったいわゆるロジスティック・エンジニアリング機能の提供を行ている。また総合商社の強みを生かし、国際物流に伴う決済代行機能の提供や、顧客ニーズの高い地域においては物流拠点や配送網を構築すべく、新規投資を行うなど独自の物流事業を推進している。

日本航空は、「日本の翼」として貨物便22地点、旅客便44地点に展開、本邦最大のネットワークを有しファーストクラスキャリアとしての「こだわりの輸送品質」で航空貨物輸送サービスを提供してきた。また日本航空グループの100%出資子会社であるジュピターグローバルリミテッドも世界22ヶ国60都市に拠点を設けて航空貨物の営業活動を展開している。 

物流事業は、現在、「一貫輸送ニーズに応えることができる総合物流サービス体制の構築」が求められている。昨今の金融危機の影響を受けて、物流事業の需要が世界的に大きく減少するという厳しい環境にあるが、こういう時期だからこそ、海上輸送・航空輸送にとどまらず、サービス領域を拡大させて顧客のバリュー・チェーン統合を提案できる仕組み作りが不可欠であると考え、両社は、総合商社の物流部門と航空会社という枠組みを超えて、顧客が求める一貫輸送ニーズに対して、両社の持つ特徴、機能を融合させることで、単なる輸送提供に留まらない「バリューチェーン全体の価値向上につながる輸送サービス」を提供することを目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:04| 知識