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2009年04月21日

【知識】SAPジャパンと日本ヒューレット・パッカード 製造管理システム領域で協業

SAPジャパン日本ヒューレット・パッカード(以下日本HP)は、グローバルに展開する製造業向け製造実行システム(MES:Manufacturing Execution System)を提供するための協業を開始する。協業に際して、SAPジャパンはMESアプリケーション「SAP(R) Manufacturing Execution」を提供し、日本HPはハードウェアをはじめとするSAP Manufacturing Executionシステムの構築・導入・製造設備との接続を担当するほか、共同でマーケティング活動を推進し、顧客の生産性向上を支援する。

厳しい経済環境下におかれた日本の製造業は、コストのドル化・現地通貨化のために国内生産品を現地工場へ移管したり、仕掛在庫・部品在庫の見える化により在庫削減を徹底したり、品質のばらつきを抑えて廃棄や手直しを削減するなど、あらゆる対策が求められている。

SAPが提供するSAP Manufacturing Executionは、標準化した運用や業務ルールを容易に現地移管でき、製造現場の運用管理や情報連携を支援するMESソリューションで、現場で把握した、製品・仕掛・部品・補修部品在庫までを他拠点のMESや上位のSAP(R) ERP(統合基幹業務ソフトウェア)とリアルタイムに連携することができるため、個数だけの在庫管理ではなくキャッシュフローを意識した改善が可能となっている。また、ノンプログラミングで変更できるMESのため、製品トレース情報の連携だけでなく、品質制約などを含む複雑な業務ルールも現地量産工場へ移管することが容易となる。

一方、HPは日本国内のみならず、全世界の製造業向けMES導入サービスで大きな実績とシェアを持っている。HP GlobalMethodにまとめられた、その導入ノウハウを本製品に適用し、自動車部品、産業機器、ハイテクなど、厳しい経営環境におかれた製造業のお客様のビジネスに貢献していく。

今回の協業により、SAPジャパンでは、営業・マーケティング・教育の部門より十数名のスタッフで構成される専門チームを設置、日本HPでは専任技術者を配置し、3年後にはその数を20名以上に増強する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:08| 知識