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2009年03月13日

【知識】ホンダ、独バイラントと欧州市場向け家庭用小型コージェネレーションシステム共同開発

本田技研工業は、ドイツの暖房・給湯機器専門メーカーであるバイラントと共同で、欧州市場向けに家庭用小型コージェネレーションシステムの開発を行う。ドイツでの販売開始を目指している。

開発面では、本田技研工業が欧州市場に適した「小型コージェネレーションユニット」を、バイラントが「暖房・給湯ユニット」の開発をそれぞれ担い、両者のユニットを合わせ、システムとしてユーザーに提供する。

本田技研工業の家庭用小型コージェネレーションユニットは、世界最小の天然ガスエンジン「GE160V」と、独創の正弦波インバーターを組み合わせ、家庭用に適した小型・軽量化を実現。日本では2003年の発売以来、各ガス会社を通じて既に累計8万世帯以上(2008年12月末時点)のユーザーが利用している。また、米国においても、クライメート・エナジーと共同で販売を開始している。

本田技研工業とバイラント社が共同開発する家庭用小型コージェネレーションシステムは、一世帯あたりのCO2排出量を大幅に削減することが可能となり、欧州の地球温暖化防止の目標達成に向けた重要な施策となりえる。ドイツ政府は、2009年1月より施行された新CHP法を背景に、コージェネレーションシステムの普及を促進している。

ドイツでは、コージェネレーションシステム購入の際、ユーザーが政府より補助金を受けることができ、購入後は、電気税の免除や、エネルギー会社による電力買い取り支援などもある。また、システムの燃料となるガスの使用については、エネルギー税の対象外となる。このような政府主導のエネルギー政策により、ドイツでは今後、家庭用小型コージェネレーションシステムの大幅な普及が期待されている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:07| 知識