<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2009年03月12日

【流通】日本製紙 無花粉スギの効率的な挿し木増殖に成功

--- 日本製紙独自の「光独立栄養培養技術」を活用 ---

日本製紙は、独自のバイオ技術を用いて、独立行政法人森林総合研究所林木育種センターが開発した無花粉スギ「爽春(そうしゅん)」を増殖することに成功した。

スギ花粉症は国民病とも言われ、社会問題として解決策が求められている状況に対し、林木育種センターは無花粉スギの育種を進め、2004年1月に花粉をまったく作らない「爽春」を開発した。「爽春」のような新種は挿し木によって苗木を増殖する必要があるが、これまでの挿し木方法では母樹から取れる挿し穂の数が限定されているため、短期間に広く普及させることが困難とされていた。

今回成功に至った日本製紙が独自に開発した「光独立栄養培養技術」を用いた挿し木方法は、従来方法に比べて100倍近い挿し穂の数が得られ、非常に効率的な増殖が可能になる。この技術は林木育種センターにおいても有効性が確認されている。今後は無花粉スギの苗木を生産する他機関への技術供与などを積極的に行い、無花粉スギの普及に向けてこの増殖方法を広めていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:29| 流通