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2009年02月18日

【知識】日本製紙がオーストラリアの印刷用紙メーカーを子会社化

日本製紙グループ本社と子会社の日本製紙は、オーストラリアを本拠地とする世界有数の紙専門商社ペーパーリンクス社の子会社であるオーストラリアンペーパー社の全株式を日本製紙が取得する株式売買契約を締結した。

日本製紙グループは2015年度を目標に世界紙パルプ企業トップ5入りをめざし、持続的成長を実現するために積極的な海外展開を図っている。特に今後の成長が期待できるアジア・オセアニア市場を重点地域として位置づけ、戦略品種である軽量塗工紙を中心に、輸出拡大や現地生産化による安定した市場獲得を目指していた。中でも成熟した商業印刷、出版市場を有し、着実な成長を続ける有望な紙市場であるオーストラリアでの事業展開には大きなチャンスがあるとしていた。

一方、ペーパーリンクス社は経営資源の効率的活用のため、紙流通事業に特化することをめざし、生産子会社であるオーストラリアンペーパー社の売却をすすめていた。

オーストラリアンペーパー社は、オーストラリア最大の印刷用紙メーカーとして50年以上の歴史を持ち、主力のブランドであるコピー用紙「ReflexR」は、オーストラリアにおいて約60%のシェアを持っている。また、基幹工場であるメアリーヴェール工場は、約3億4千万オーストラリアドルを投じたパルプ製造設備の生産能力増強を含む大規模工事が2008年12月に完成している。

オーストラリアンペーパー社の子会社化により日本製紙は、オーストラリア紙市場における地位を飛躍的に高め、安定的な市場獲得に大きく前進することができると同時にグローバルレベルでの最適生産体制構築できる。
オーストラリアンペーパー社にとっても、操業や工場運営のノウハウを共有することにより生産効率を大幅に向上させることが可能となり、オーストラリア市場での競争を制する体制づくりを急ピッチで進めていくことができる。

また、日本製紙グループは、北米・欧州・アジアの世界の三大市場に拠点をもつ世界的紙商社ペーパーリンクス社との連携を深め、当社グループの海外展開に資する有益な関係の構築に向けて取り組む。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:31| 知識