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2009年02月16日

【知識】「バイオエタノール革新技術研究組合」を民間企業6社が設立

新日本石油三菱重工業トヨタ自動車鹿島建設サッポロエンジニアリング東レの6社は、食料と競合しないセルロース系バイオエタノールの一貫製造技術に関する研究開発を開始するため、「バイオエタノール革新技術研究組合」を設立する。

バイオ燃料は、地球温暖化対策の重要な手段のひとつとされており、日本においても京都議定書目標達成計画で、2010年度までに輸送用燃料として原油換算で50万kL/年導入することを目指している。
一方で、バイオ燃料の導入を進めるにあたっては、エネルギー安定供給の観点から、原料調達の安定性の確保、コストダウンと価格安定性の確保が不可欠であることに加え、食料との競合や森林等の生態系破壊の防止という大きな課題をいかに克服していくかが極めて重要とされている。

こうした状況を踏まえ、食料と競合しないセルロース系バイオエタノール製造の各工程における要素技術を保有する6社は、経済的かつ多量、安定的な製造技術の確立に向けた技術研究組合を共同して設立することにした。
同研究組合では、原油と競合できる価格で20万kL/年規模を生産できる製造プロセスの技術を、2015年までに確立することを最終目標としている。バイオマス資源に関する先端的な研究拠点である東京大学との共同研究や、農業・食品産業技術総合研究機構、森林総合研究所、秋田県農林水産技術センター総合食品研究所、北海道大学等との連携により、画期的な革新技術の確立を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:25| 知識