<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2002年10月04日

【物流】米UPS、アジア戦略で鈴与と合弁

米小口貨物最大手のUPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)は9月、物流会社の鈴与の全額出資子会社で国際混載貨物事業のスズヨフリッツロジスティックサービス(SFLS)に出資し、合弁会社にした。UPSは宅配業務ではヤマト運輸、海上・航空の貨物輸送は鈴与グループと組み、日本市場を本格開拓する。出資額は明らかにしておらず、経営陣、従業員の派遣については今後詰めることになる。

鈴与グループは海運貨物事業に強みを持つが、今後はUPSの海外200カ国・地域以上におよび航空網を活用して、手薄だった航空貨物事業を強化する考え。またUPSは、日本国内の貨物について、鈴与グループが持つ100ヵ所以上の物流センター、倉庫を利用できる。UPSは国際貨物事業でヤマト運輸と合弁会社を設立していた。ヤマトが7月にUPS保有の全株式を取得して完全子会社としたが、UPSとヤマトは宅配便などで提携関係にある。

欧米の荷動きが低迷しているなかで、中国のWTO(世界貿易機関)加盟などに伴い、アジア域内の国際貨物の取扱量が伸びているため、UPSは今年4月、フィリピンに約3億ドルを投じ新たな物流拠点を建設するなど、アジア戦略を強化している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:18| 国際物流