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2003年05月09日

【物流】中国向けの荷動き、『春節』の影響で伸び減退

海事産業研究所が米国の通関統計PIERSデータ(※1)に基づき、今年2月に発表した日本・アジア〜米国間コンテナ貨物の荷動き量(往航〉は65万9147TEU(※2)で前年同月比8.8%増だった。荷動き量は昨年3月以来の低水準で、伸び率も低調であった。
2月は例年中国の『春節
(※3)』(2月1日〜2月9日)で荷動きが鈍るが、今年も同様に1週間にわたり中国出しの貨物は停滞した。

中国貨物は全体の平均の伸び率を上回っているとはいえ、量も伸び率も昨年3月以来の低水準。これにより中国積み貨物のアジア全体に占めるシェアは48.1%と前月52.0%から減少した。

中国貨物の主力である家具、玩具、履物などの荷動きが停滞しおてり、シェア上位10品目のうち6品目が前年割れとなる。しかし、シェア2位の衣類とその関連製品は、米国東海岸での大雪の影響もあり前年同月比27.4%増と好調であった。

※1 【通関統計PIERSデータ】
米国通関統計を基に、米国Journal of Commerce社が集計したデータ。
「PIERS」は、“Port Import Export Reporting Service”の略。

※2 【TEU】
海上コンテナの数量を20フィートコンテナに換算して表す標準的な単位。20フィートコンテナは1個は1TEU、40フィートコンテナ1個は2TEUになる。

※3 【春節】
中国における1年の最初の月。また新年を祝う諸行事や、行事の行われる期間だけをいう。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:22| 国際物流