<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2004年05月24日

【物流】ソニーなど4社が共同でデマンドチェーンマネジメントシステムを構築

今月7日より、ソニー、ソニーマーケティング、ソニーイーエムシーエス、ソニーサプライチェーンソリューションの4社は、共同で国内での販売、製造、物流のオペレーションの高度な連携を支える新しい情報システム「クローバー」を稼動した。販売、製造、物流の各子会社が同じシステムを使用し、柔軟な商品供給体制を目指すため、商品の流れをコントロールすることでDCM(デマンドチェーンマネジメント)体制を構築する。
システム導入の投資額は総額280億円。日本での導入を皮切りに、今後は欧州地区や北米地区などの海外でも導入を進めていく。
2005年3月までに国内在庫3割削減と4社合算で年間140億円のコスト削減を同システム導入により見込む。
これまでも一部商品で、同社は同様のシステムを導入していたが、今回国内の全商品を対象に稼動を始めた。特に、在庫高回転による収益創出幅が大きい液晶テレビやデジカメ、DVD関連機器、プラズマテレビなどのデジタル家電の在庫水準圧縮により利益拡大を図る。クローバー導入により、生産地が異なる商品をクロスドッキングさせ、販売店や配送センターに供給する形へとソニーグループの物流体制は切り替わった。集中配車管理を実現することでリードタイム向上と物流コスト削減を同時に実現し、これに伴い、従来型の商品センターや物流センターの統廃合も検討している。

  

【デマンドチェーンマネジメント】
  
小売店舗における顧客購買と単品管理に関する仮説・検証のサイクルにより、商品の品揃え、発注の最適化を図り、商品の販売行動に費やすコストを効果的に低減し、市場変化に対応した小売主導のトータルソリューチェーンを実現する流通業における新たな経営戦略。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 14:04| 荷主企業