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2000年04月27日

【流通】外資系企業の今後の動きは・ ・ ・

あ: 欧州と日本の自動車業界の違いは
その始まりにあると思います
欧州では、本当にVIPな人たちだけしか
自動車を持つ事ができない時代が日本に比べ長い分、
高級というブランドが根づいていると思うんですけど

や:
 それと階級的な問題も大きいよ
自分が何を手にすべきなのかをみんなわかってる
日本の場合は地位に関係なく、いろんなものを手に入れるじゃんか!
例えばヴィトンなんて、欧州の人はなかなか手にしないのが普通で
日本ではお金があれば気にしなくても買えちゃうんだよ

あ:
 特に最近では
高級ブランド品の売上が伸びてるみたいです

や:
 昔の自動車は、今で言う
自家用ジェット飛行機みないな存在だったんだろうね
何でもそうかもしれないけど
上の層から買っていって、だんだん下の方へ広がって行く感じかな?

あ:
 欧州の車はそんな感じで広がっていったんですよね

や:
 日本という国は世界でも高コストな国で
しかも先進国という事で、ブランド力が高い
だからプレミアム的なプロダクトを作っていかないといけないと思う
今度BMWが日本で銀行業に参入するみたいだけど
別に驚くべき事ではないんだよ!
まるでトラック事業への参入と同じようにね

あ:
 えー!そうですか?
僕は驚きですよ!

や:
 自動車業界という枠にとらわれず
一つの流通構造で何%の利益を得られるのかを考えてるんだよ

あ:
 つまり製造だけでなく、販売、決済も含めた
流通構造全体で収益を上げるというイメージですね

や:
 消費者が欲しくなるようなブランディング
広告、販売、そして決済までをトータルで
提供できるようになったって事!

あ:
 ブランディングに関しては
BMWの場合、既に確立した部分がありますよね

や:
 BMWもそうだけど、いわゆる欧州の高級車メーカーは
価格を維持しないといけない部分もあって
その為にいろんな取り組みを行なっているんだよ

あ:
 例えばどんなものがありますか?

や:
 ベンツの場合、メルセデスケアって言うのがあるんだけど
これは、自動車自体の価格は下げないにしても
手厚いサービスを行なう事で
実質値下げという解釈もできるからね

あ:
 なるほどねぇ
それじゃ、価格が落ちる事もないですよ!
サービス分が付加価値となり、
価格には見えにくい実質の値下げとなってます!

や:
 日本での銀行参入についてなんだけど
自動車メーカーとして銀行業と、どう相乗効果を上げていくか?
Keyになってくると思う
例えば、自動車の大口顧客に対し、高金利のサービスを展開したり
マルクによる預金を提案する事により
為替ヘッジによるサービスも考えられる

つまり、自動車を買う事と、金利との相乗効果を出そうとしてるんだよ
顧客層も、高い所得層だと思われるから、大口顧客となりやすいし
ECでマルク建てでのサービスを始めたり・ ・ ・

あ:
 うまく相乗効果があがるようなサービスが登場すれば
日本市場での他社の動きも注目ですね

や:
 最終的には消費者が得をするようになってくるんだよね
後は、ディーラーの機能が今までとは
       少し変わったものになってくるかもよ
例えば駐車場があってお金を引き出せる拠点とか・ ・ ・
今後も外資系の日本市場での動きは
銀行業と同じ展開が見られると思うよ!

 

◇◇◇関連記事◇◇◇

 

『BMW 日本で銀行業に参入へ』

 

 ドイツ自動車メーカーのBMWが、日本で銀行業に参入する構想が明らかになった。ブランド力を生かし、預金業務と連動した多角的な新サービスを提供する事で、顧客を囲い込もうとしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:13| 流通