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2001年06月11日

【流通】コミュニティーから学ぶこと

――消費者同士の知識売買市場――

あ: ん―――
何がいいのかなぁ・・・
訳がわかんないよ〜

ま: 何悩んでるんですか?
しかもいつになく真剣な顔で

あ: 実はクルマのステレオを
買い替えようって思ってるんだけど
何がいいのやら・・・さっぱり・・・

ま: よーし!!
僕が教えてあげますよ
「あ:」さんにピッタリのやつを!
でも・ ・ ・ ・ ・ 

あ: でも?

ま: タダとはいきませんよ

あ: 水臭いなぁ〜
そんな事言うなよ
ちょっとアドバイスしてくれればいいんだよ
そんな事にお金が要るなんて聞いた事ない!

ま: それが・・・あるんですよ
そんな事が・・・

あ: えっ! 何?

 
『消費者同士の知識売買市場』

インターネット関連企業のピアーズネットは、コンピューターや生活、趣味など様々な分野に関する利用者同士の質問・回答に対して報酬が得られる仲介サイトを開設した。
これまで専門的な知識を持っていながら様々な質問に対して掲示板などで答えても、報酬が得られる仕組みが整っておらず、ネットの特徴を生かして、消費者同士が知識を売買できる新しい市場をつくる。

 


あ: よしっ!
何か勉強して一儲け!
って事できるかな?

ま: それは「あ:」さん次第ですよ
人より「これはっ!」っていう知識があればね

あ: 確かにこうしたモデルが
今まででも行われている部分もあるでしょ
弁護士や病院、学校なんかもそうかな?

ま: 自分の知らない事や
是非知りたい事について
答えを教えてくれたりアドバイスをもらったり・・・

あ: この場合教えてくれる人
これが「先生」って呼ばれるケースが多いよね
掲示板なんかでは
こうした「先生」的な人も「参加」して
集まってできるコミュニティだよね
「先生」と「生徒」ってなっちゃうと
「壇上」と「並んだ机」って感じだけど
一つのコミュニティ内だと
お楽しみ会形式でフラットな関係だと思う

ま: 立場としては同じラインにいる感じですね

あ: モノとしての切り口で考えた場合
ある人が必要としているモノを
提供することによって
メーカーや小売業はその「報酬」を得るわけでしょ
これが情報や知識といった切り口で考えた場合
同じようなプロセスで考える事ができるのか?
これから非常に注目したいところだよ

ま: でも自分が知らない事で
本当に必要と感じれば
当然お金を出してまで欲しいと思うでしょ
本を買うという行為だって同じじゃないですか?

あ: 確かにそうなんだけどね
ただ既に存在するコミュニティや   
その利用者にとって
一つの聖域みたいなものが存在していないかな?

ま: 商用を目的とした書き込みが敬遠されがちだったり
ビジネスとしての関係が見え隠れするのって
一つの「世界」を形成している方々にとっては
ちょっとNO Thank youって感じもありますよね

あ: ただ自分しか知らない事とか
みんなが欲しがっている情報を持っている事が
価値ある事っていう意識は
これから大切になってくると思う
最近ナレッジ・マネジメントとかよく言われているけど
実は企業内で一度社員の知識・情報を集めて
カテゴライズしてみたら
行なっている事業内容と
全然違ってたりするかも!

ま: それって流通構造の中で
様々な機能を所有したり
研究した結果でもあるんでしょうね
例えばメーカーが物流について
専門知識を持っていたり・・・

あ: internet上で形成されるコミュニティについて
注目している方も多いんだけど  
どうやってビジネスとして結び付けていくのか?
これからいろんなTRYが見られると思う
逆に流通構造を形成する企業と企業の関係では
聖域みたいな考え方も大切になってくるかもしれない

ま: ???
企業と企業の関係に聖域?
どういう事?

あ: SCMを行なう上で
チェーンとしての優位性を構築するという
一つの共通目標があった場合
自社の利益確保が最優先っていう訳じゃなく
同じコミュニティとしての一体感や
問題改善意識が必ず必要になってくるでしょ
こういう関係って理想として終わらせるのではなく
どうすれば構築できるのか?
反対にinternet上のコミュニティから
学ぶべき事もあるんじゃないかな?

ま: コミュニティから学ぶ・・・か

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投稿者:gotsuat 13:12| 流通