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2001年08月06日

【流通】ノウハウとは曖昧なキーワード!?

――ダイエー 物流機能を外部へ・・・――

ま: 「あ:」さん
今度将棋で勝負しませんか?

あ: !? しょ、将棋ぃ〜!!
なんでまた急にそんな事いうの?

ま: 頭脳で勝負! 
それには将棋が一番!

あ: よしっ! 分かった!
でも言っとくけど僕は強いよ!
オヤジに鍛えられていたし。。。

ま: ムムッ!!!
この人 手強いのか? わからない・・・
オヤジさんのノウハウが・・・

あ: ノウハウ?

ま: 。。。。。。。   

『ダイエー 物流機能を外部へ・・・』

経営再建中のダイエーは、グループ企業内だけで活用をしていた物流機能を外部へ解放していく。
同社に資本参加している丸紅や複数の物流事業者に子会社であるダイエー・ロジスティクス・システムズの所有する物流インフラを活用してもらう。
現在、売上げの約3分の2をローソン向けが占めているが、筆頭株主となった三菱商事との関係もあり
外部への解放を進めていく。
 


ま: 物流子会社の設立も増えていると聞きますが
こうした外販率を上げようとする動きが多いようですね

あ: 物流子会社にどんな機能を持たせるのか?
単に連結決算となって
グループ企業全体として
利益を生む為に非常に重要な機能を果たすだけでなく
一つの事業会社として
独立した存在になっていくべきなのか・・・?

ま: グループ外の業務受託
いわゆる「外販率」を上げ
完全に独立した企業として
事業拡大を行なう戦略・・・
そして親会社を始めとした
グループ会社全体の物流コスト管理機能・・・

あ: 資本的な関係にも影響されるようだし。。。
今日紹介したダイエー・ロジスティクス・システムズでも
主要業務であったローソン向けの物流需要が
資本の動きによって
ガラッと変わってしまう可能性がある・・・

ま: 大手企業同士の提携や合併によって
企業のバックボーンを支えている事業者にも
大きな影響を与えると言う事ですね

あ: 双方が利用していたサービスが
提携・合併による効率化を目指した結果
どちらかに集約されたり・・・

ま: お互い物流子会社を持っている企業同士の
提携・合併でも
その辺りは大きな課題となってくるんでしょうね

あ: そこで大切になってくるのが
どんな機能を果たしているのか?って事なんだよ

ま: でも。。。
ベースカーゴに対するノウハウとか
その辺りの優位性って
非常に大きいと思うんですけど・・・

あ: そのノウハウという事も
曖昧なワードだよ!

ま: 曖昧・・・・

あ: ノウハウKnowhowってどういう意味?

ま: えっ?
ちょ、ちょっと待って下さいよ・・・
今調べますから・・・
どれどれ・・・・

「実際的知識、技術、技術情報」

これです!

つまりグループ企業のバックボーン部分を支える事業者にとって
その業界の知識やこれまでの経験というのが
優位性として 高品質なサービスを提供する源泉となっているんですよ!

あ: 知識・経験という事だけがノウハウって訳じゃないと思う。。。
これからは特にね!
「やり方を知っている」とか
「やったことがある」って言うのは
過去の実績!
その過去から何か新しい価値を
生み出すことができるのか?

これがこれからの「ノウハウ」じゃないかな?

ま: 過去の実績から新たな価値を・・・
それって経験から改善するプロセスですね!

あ: 経験がある方が優位なのは間違いない!
でも経験以外からの情報だけで
新たな価値を生む事ができれば・・・
それも立派なノウハウとなる!


ま: 新事業への進出なんかも
結局はゼロからのスタートとなりますから・・・

あ: グループ企業に対して
どんな機能を求めるのか?
それはここでいう「ノウハウ」を
どう積ませるのか?という事なんだよ
過去の経験だけを求めるのなら
対応でき得るアセットに特化すべき!
子会社・専業者の垣根に関係なく
この「ノウハウ」づくりが
日本企業にとって重要な資産になるハズ!

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:01| 流通