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2001年09月19日

【流通】デフレ下で価値ある取組み

――客単価 100円切れ――

(会社帰りの二人・・・ とあるCVSで買物中)

あ: よしっ!
買うもの買ったし帰ろっか! 

ま: え――っと え――っと・・・

あ: ちょっと「ま:」さん 何やってるの!?
早く支払って!! 先行くよ!!

ま: ちょ、ちょっと待って下さい
最後にガムか何かを・・・

あ: ちょっと飲み物買うだけに寄っただけなのに・・・
スポーツ新聞、スナック菓子、パン、ラーメン・・・
そして最後にガム・・・ 買い過ぎじゃない?

ま: いやいや 全部必要なモノなんですよ
でも、いっつも気が付けばこんなに買ってしまってますよね
不思議だ・・・・

あ: 「ま:」さんのような人ばかりだと
こんな事って起きなかったのかもしれないね・・・

ま: えっ? 何ですか?

「客単価 100円切れ」

国分グローサーズチェーンが展開するコンビニの「コミュニティ・ストア」で、客単価が瞬間的に100円を下回る現象が起きた。
その店は、「さいたまスーパーアリーナ」に近く、イベント開催時には多数の来客があり、この現象が起きた時も、人気女性アーティストのコンサート終了後であった。
 


ま: 100円!!
一人100円ですか!!
今時100円で買えるモノって。。。
いくらデフレ状況と言っても
CVSで100円未満の買物ってあまり記憶にないような・・・

あ: 確かに・・・ねぇ
100円分しか買ってない客って少ないよ

ま: POS情報の平均で100円以下って事は・・・
CVSでアルバイトの経験がある
「あ:」さんに聞きますが・・・
こうした状況ってどうなんですか?

あ: 店の中にはお客さんがたくさんいて
レジも並んでいるけども
単価の安い商品1個ずつしか購入していないと言う事に・・・
レジはフル回転だったと思うよ
商品スキャン → 精算 → 入金 → おつり渡し・・・
かなりハードだよ きっと

ま: 200円台っていうのは時々あるそうですが・・・
「あ:」さんのような客って
もしかしたら招かざる客?

あ: そんな事ないでしょ! 失礼な!!!

ま: でも確かに100円で事足りるような買物って
最近めっきり減ったような気がします
100円ショップが流行る訳ですねぇ〜

あ: よく考えてみると・・・
缶ジュース一つにしても
今じゃペットボトルだもんねぇ
単価も上がったよなぁ〜

ま: いやいや
それは量が増えてますから
当然ですよ!!
それに逆に今はデフレと言われる状態で
商品単価自体が下がっているケースの方が多いでしょ!
ユニクロ 牛丼 ハンバーガー ってね!

あ: ん―――――
そういう「ま:」さんのように
価値観が変わったって事に気が付くべきだよ

ま: 価値観が変わった???

あ: 一昔前では
店頭でお金を払って水やお茶を買うなんて
考えもしなかった事でしょ

ま: そう言えば。。。
今じゃあ お茶って主力商品です!
どこのメーカーも次々と新しい商品を投入して・・・

あ: 水、お茶・・・それ自体の価値が
一昔と比べて大きく変化したというよりも
消費者の価値観を変えるような仕掛けが
今でも行われているって事だよ

ペットボトルの登場一つにしても
量が増えてはいるものの
買物する時の単価自体はあがってるでしょ
そういう視点で日常の変化に気付かないと・・・

ま: そっかぁ・・・
そういう見方もあったんですね!

あ: デフレ・・・ 知識・情報化社会への転換・・・
こうした状況の中で
顧客の価値観を変えるような
新しい提案や販売方法の工夫が必要なんだよ
今、全く価値のないモノを
価値あるものとして認められるような
流通システムを作り上げる事自体に価値が高まっている

ま: そっかぁ・・・
今まで無価値だったものを価値あるものにできる流通の構築や
新しい価値観を提案した流通システム(ユニクロ)
知識・情報化社会では
こうした事を構築する行為自体に価値が高まるんです!

あ: そうそう!
もちろん顧客にとって魅力的である事が前提だけどね

ま: ハイ!!

あ: それと――――

バ: すいませんお客さん
早くお支払いを!
後 他のお客さんに迷惑ですんで・・・
(ちょっと不機嫌そうに・・・)

あ: うっ! こんなに行列が・・・
(後ろを振り返ってア然)
招かざる客とは・・・俺達だった・・・

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投稿者:gotsuat 13:55| 流通