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2002年07月18日

【流通】安全が新しいブランドに!?

――食品の産地情報、公開広がる――

あ: 「ま:」さん お昼ご飯買ってきてよ

ま: いいっスよ!
で、何にします?

あ: あそこの弁当買ってきてよ
あの偏屈オヤジの店の・・・

ま: いやですよ〜
あのオヤジさん 苦手なんです
それになぜだか 行列できるんですよね
並ぶのイヤだし。。。 他のにしません

あ: いーーや!
あの弁当が食べたいの!!!

ま: 弁当なんて どれも一緒じゃないですか?

あ: いや あのオヤジのがいいの!
あのオヤジの食材へのこだわりが好きなんだよ!

ま:
 全くもう! わがままだなぁ・・・

あ: そう! 消費者はいつもわがままなんです!

食品の産地情報、公開広がる

牛肉をはじめ鶏肉や野菜など食品の生産履歴を開示する動きが全国の産地や地域小売業に広がっている。店頭公開やインターネットによる情報提供など手法も多様化。BSE(牛海綿状脳症、狂牛病)や不当表示問題で揺らいだ消費者の食への信頼回復を図る。産地や地域小売業には、開示によって輸入物に対する地元産品の競争力を高められるとの期待もある。牛肉の産地では最近、産地履歴開示が続々と始まった。岐阜県は6月から店頭販売する県内産の和牛肉に照会先を表示したシールを付け始めた。登録番号などを印字し、県のホームページで番号から生産者、生年月日、餌などの情報が得られる。全体の85%にあたる約2万1400頭をカバーする。

あ: 確かに一昔前に比べて
産地を見かけるようになったよね
牛肉、豚肉、野菜。。。。。

ま: 「あ:」さん 買い物いくんですね。。

あ: 。。。。。。。。。。

小学・中学校の時に
日本各地の産業や特産物について勉強したけど
ほとんど覚えてないからな。。。
こういう機会に いろいろ勉強になるね

ま: 特に食品の場合って
最近は「安全第一」ですから
「産地」、そして店頭までの流通過程について
安全性をしっかりと理解してもらう為の
情報発信がいろいろあります

あ: 消費者にとっても
こうした安全面のケアをきっかけに
各産地に対する意識が強くなりつつあるのかもれない
これは小売りチェーン毎によっても
調達先によっていろいろ異なるんだけどね

ま: ある小売店では 牛肉は九州で・・・
別の小売りチェーンでは東北だったり・・・

あ: このようなローカル ブランドっていうのが
食品を中心に浸透しはじめるんじゃないかな?

もちろん、今まも産地ブランドは存在してる
でも全国区の著名ブランドに限られてるでしょ

ま: しかも高級品になりますね
まるでヴィトンやエルメスのように・・・

あ: 一説には
外国で イチローよりもマツザカ の方が著名らしい
って言っても 牛のほうだけど。。。

ま: 。。。。。。。。。。。

あ: 流通経路に関する 安全面での情報開示が進んでいる中
スーパー店頭でも 生産者の顔とコメントを掲載したり
どこで買っても同じってわけじゃない!って事を
しっかりアピールしている

こうした努力もあり消費者の中に生産者、流通経路に対する安心感から
自分の好み ――― そして マイ・ブランドとしてお気に入りになり
産地のブランドが各消費者に確立されていくんじゃないかな?

今まであまり意識の高くなかった
産地や生産者ブランドが
「安全」をきっかけにブランド化されてくる

ま: この人の作った「きゅうり」じゃないとイヤ!とか・・・
産地のブランド化によって
旅行に行ったときなどのお土産品として
一つの産業化にもつながりますね

あ: こうしたブランド化を
プロデュースするのも小売業の重要な機能になるんじゃない?
テレビのスターを誕生させる とまではいかなくても
生産者の努力と品質の高さを
しっかりと店舗周辺の消費者に伝え
ファンになってもらえるように・・・

そして、ファンになってもらえる生産者や商品ラインナップ力こそ
小売りチェーンとしてのブランドにもなっていくはず

食品に限らず今まであまり知られていない産地や生産者ブランドが
続々と登場し、新しい競争が始まるかもしれないね

ま: 中元・歳暮の商品ラインアップにも
影響がでてきそうですね
人とは違う自分のお気に入り商品をお贈りするって人が
増えてくるかもしれませんね

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:47| 流通