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2002年08月19日

【流通】「加点」的視点の流通構造の確立が大切!

――アサヒ、缶ビールの製造原価切下げを実現――


  あ: いやぁ〜
   Tシャツ1枚買うにしても
   結構な金額が必要なんだね
   自分であまり買い物しないから
   わかんなかったけど。。。

ま: 当たり前ですよ そんなの!!!
   「あ:」さんの「買わない癖」が
   世間知らずにしてしまってるんですよ

あ: みんな結構 普段着にもお金かけてるんだね。。。
   改めて関心したよ

ま: まぁ 今は結構手頃な値段で買えますよね
   これもグローバルな流通のおかげでしょ!

あ: 中国か? キーワードは。。。

ま: その恩恵を受けているのは我々消費者なんですね
   でも、、、 アジア各国での生産品ばかりになってしまいますね。。。
   このままだと

あ: それがね!
   日本企業も「日本で」頑張ってるんだよ!
   海外生産に負けないようにね!!!
 
『アサヒ、缶ビールの製造原価切下げを実現』

アサヒビールが、「中国製を輸入した場合より安い缶ビール」を実現した。昨年秋から国内の工場でコスト削減に努めた結果、製造原価の大幅切り下げに成功した。日本の1缶当たりの人件費は中国の1.7倍。この差を埋めるため、麦芽などの購入にインターネット入札を採り入れ、包装資材も必要最小限の品質に抑えた。日本の9工場でつくる「スーパードライ」の昨年の平均製造原価を100とすると、中国製を輸入した場合の「製造原価+輸入費用」は90。今年は原材料費を1割以上削り、1〜6月の製造原価は最大の茨城工場で89台に低下した。残る8工場でも2年以内に90を切るめどが立った。

ま: やりましたね!
   日本でもアジア各国に負けない生産コストで
   モノづくりができるという証ですよ!
   このチャレンジに感銘です!!

あ: 日本企業、とりわけメーカーの生産拠点が
   アジア各国へ進出するってケースが増えてきてる中で
   日本の価格競争力がなくなってくるんじゃないか?
   って思いがちじゃない
   そこを日本でも価格競争力が持てるんだ!って
   自信になりそう

ま: 「あ:」さんが自信持ってどうするんですか

あ: いやいや 共感しないとね こういうのって。。。
   生産拠点をはじめ
   「流通」がグローバル化している中
   特に鮮度に厳格な商品に関する流通において
   生産部門をはじめとした流通全体のコスト削減について
   非常に注目すべき出来事だよ

ま: でも一体どうすれば。。。
   比較的人件費が安く抑えられる国々での生産に
   コスト面で優位に立とうと思ったら
   どこでコストを削減するんでしょう。。。

あ: それが重要なんだよ!
   簡単じゃぁない!
   今時 ちょっと精神論チックになっちゃうけど
   このガッツ!とノウハウって
   今、他の業界 企業でも欲しいところじゃない???

ま: そうですよ!
   これをきっかけに
   製造コスト競争における勝者となり
   「製造大国日本」の復権を!!!

あ: 海外生産拠点にコスト面で勝るとか
   負けるとかじゃぁなしに
   何が最善なのか? その結果として
   国内生産という選択肢って事が大切でしょ

ま: 生産拠点がアジア各国へシフトしつつある中
   日本では付加価値の高いモノの生産へ
   という風潮もあるじゃないですか。。。
   でも 商品に関係なく
   現地生産現地販売っていうのが
   最も効率のよい流通なのかもしれませんね

あ: 良いことだと思うよ
   その現地生産現地販売って
   最近じゃぁ 食品に関する鮮度の問題に
   関心が高まっているけど
   冷蔵・冷凍技術の発達や輸送ネットワークによって
   生産地と消費地の距離的な隔たりが解消されてる

ま: 海外製の商品って
   もう 当たり前になってますもんね
   逆に 「日本製」に特別な価値がでてきたり・・・?

あ: それはどうだろうね
   日本でも比較的生産コストの安い国々に
   対抗できるって事は
   その逆もあり得るかもしれないし。。。
   近い将来として 製造国に対する意識って
   今まで以上に薄らいでいくかもしれないでしょ
   経済情勢によって 生産拠点がシフトしたり。。。。

ま: 流通構造も柔軟な体制にしておく必要がありますね

あ: 今、世界中で最も重要なキーワードが「コスト」になってるけど
   これから 違った価値観による競争になってくるかもね?
   それがデザインであったり。。。 高い品質であったり。。。

ま: そうなった時・・・
   次世代の世界の工場と呼ばれるのはどの国?
   どの地域でしょう?

あ: そんなのわかんないよ
   きっと商品特性によって
   素材産地やその地特有の文化
   教育などにも関係してくるんじゃないかな?
   数年後、数十年後には
   世界的をリードするファッションの街として
   アジアのどこかの都市がなってるかもしれないしね

ま: そうですよ!
   僕の住んでいる街が
   数年後にはミラノにかわって
   ファッションの街になってるかもしれないって事ですね!

あ: 「ま:」さんの街じゃぁちょっと厳しいかもね。。。

ま:  。。。。。。。。

あ: 生産コストってモノの価格が決まる上で
   大きなウェイトを占めるんだけど
   それだけじゃないよね

ま: 物流や販売、広告宣伝も必要です

あ: 当然、生産以外の部門に関する部分も含めた
   流通コストの最適化が必要なんだけど。。。

ま: コストの最適化のための
   ロジスティクス的発想ですね!

あ: そう! それと
   グローバルな流通時代において
   コストの削減という「減点」方式の流通確立から
   生産技術レベルや産地の特性など
   価値が付加される「加点」的な視点にたった
   流通構造の確立が大切になってくるんじゃないのかな?
   ファッション業界だと
   ミラノでの生産とアジア木偶ラベルと・・・
   コスト的には・・・? 付加価値的には・・・? てね

ま: そっか。。。
   コスト削減が唯一の目標ではないんですね
   これからのグローバルな流通って。。。

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投稿者:gotsuat 15:30| 流通