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2002年11月15日

【流通】SCM+DCM=顧客満足度UP!?

――日本マクドナルド、「厨房革命」で起死回生狙う――


 

あ: 「ま:」さん!ちょっと相談だけど・・・

ま: 何でしょうか?

あ: 今度の日曜日に
   田舎へ帰るんだけど
   お土産何を買っていけばいいかな?

ま: それじゃぁ
   あそこのまんじゅう屋さんにすればいいじゃないですか?
   この付近にしかない店ですし・・・名店ですから!

あ: そっかそっか! そうだよなぁ
   でも。。。日持ちするかなぁ?

ま: 大丈夫ですよ
   たぶん・・・

あ: たぶん・・・て無責任な!

ま: 心配しなくても大丈夫ですよ
   だって全部賞味期限3ヶ月以上ありますから!

あ: そんなにあるの!
   僕はてっきりすぐに食べないと駄目なのかなぁって・・・
   あの店で手作りなのかと・・・

ま: そんな訳ありませんよ
   その分低価格なんですから!
   賞味期限が長くとれる分
   やはり低価格化し易いんですよ!
   作り置きできますから・・・

あ: そうとは限らないよ!
   作り置きを止めても
   低価格化路線を変えずに頑張る企業もね!
 

『日本マクドナルド、「厨房革命」で起死回生狙う』

日本マクドナルドが顧客満足度の向上に本気で取り組んでいる。そのために、作りたてのハンバーガーを90秒以内で提供する厨房システムの導入を急いでいる。投資額150億円で切り替えつつある新システムの名前は「MADE FOR YOU(MFY)」。米マクドナルドが開発し、米国では1999年に全店導入したもので、日本では99年に導入を開始。2005年末にはフランチャイズ店を含めた全店舗へ拡大予定。調理システムの変更は、創業以来初めて。MYFの導入で、これまでやってきた商品の作り置きと決別する。

ま: 低価格を進めるだけじゃなく
   品質もさらにグレードアップ!を目指している・・・
   妥協を許さない姿勢に僕は感動すら感じますよ

あ: 消費者にとってみれば
   うれしいシステム変更だね

ま: 今までの仕組みでは
   やはり作り置きが必要だったみたいですから・・・

あ: SCMを極めてきた結果
   DCM的な取り組みが必要になってきたんじゃないのかな?
   SCM、DCM、、、どちらかだけって訳じゃなくね・・・

ま: DCMって言っても
   ファーストフード店の場合って
   顧客の要望を聞いてから実際の納品まで
   かなり時間が限られますもんね!
   
あ: DCMって言っても
   完全に受注生産式の流通を考えるのではなく
   築き上げてきたSCMとの融合によって
   更に顧客満足度を高めることができそうだ!

   顧客の要望ってとてもシビア!
   実際に自分が消費者としての立場になるとよくわかるでしょ?

ま: でも・・・この要望に対応するのも
   企業にとってはコストアップの要因にもなりかねません!

あ: それがね・・・一概には言えないかもよ!
  
ま: えっ?

あ: 例えば今回紹介した事例の場合だと
   廃棄ロスをいかに減らせるか?
   コストアップ要因だけではなさそう・・・

ま: なるほど!
   顧客の要望を起点とする事によって
   ロスを少なくする事もできるんですね!

あ: 現在はSCMの構築手法について
   いろいろ議論・実践がされているけど
   企業の競争ってこのSCMの競争でもある!
   そこへ今こそ!DCM的な手法を
   組み込むことが必要になってくるんじゃないかな?

ま: ほんと! 今さらながらの手法かもしれませんが・・・

あ: 売れない時代に・・・ DCM!!

ま: 完全受注生産ができる商品って
   限られますから・・・
   SCMとDCM・・・ 実は強力なタッグで考えるんですね!

あ: 供給側、需要側、双方の立場になった視点が大切って事!

ま: それによって無駄な廃棄ロスも減らすことができそうですし
   企業側にとってもメリットが追求できそうですね
   
あ: 競争も激しくなってきているし
   自ら仕掛けた低価格競争でも
   違ったかたちで消費者に付加価値を提供すべき時期なんだろうね
   とはいうものの難しいと思うよ・・・

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:18| 流通