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2002年11月18日

【流通】リサイクルで物流市場に変化が!?

――日本IBMと日立、共同で事業系PC再生事業――


 

あ: あっ! ゴミ出してくるの忘れた!

ま: ゴミって・・・家のゴミですか?

あ: 出勤前に出してるんだよ
   痛いなぁ〜
   今日は大型のゴミの日だったから・・・
   又一週間家に置いとかなきゃ・・・

ま: 大型のゴミって何だったんですか?

あ: イスだよイス!

ま: えっ! 「あ:」さんの部屋にあったあのイスですか?
   捨てるんだったら僕に下さいよ!
   
あ: 欲しいの? あのイス

ま: もしよかったら譲ってくださいよ!!

あ: よし! 決定!! じゃぁ「ま:」さんに譲るよ!
   
ま: ありがとうございます!
   それで・・・ 僕の家まで持ってきてくださいね

あ: 何言ってるの! それぐらい自分で手配しなよ!!!

ま: それじゃぁ タダで譲ってもらう意味がありませんよ〜
   せっかく無料で手に入るのに
   そんな事にお金を費やしたくありません!
   何とかならないですかねぇ〜

あ: パソコンの回収リサイクル事業では
   共同で事業を始めたようだね・・・
 

『日本IBMと日立、共同で事業系PC再生事業』

日本IBM日立製作所は11日、事業系パソコンの回収リサイクル事業を18日から共同で開始すると発表した。今回のサービスは、IBM、日立製のパソコンやその周辺機器を廃棄する企業を対象に、回収、リサイクル、廃棄に伴う各種作業や手続きを一括して受託するもの。受注、管理、輸送、回収、産業廃棄物管理表(マニフェスト)の処理などに使うシステムや全国15カ所にのぼる回収拠点を両社で共同化することで、リサイクル事業の強化とコストの抑制を図った。

ま: へぇ〜!
   リサイクル事業でも
   競合他社との協力関係って進んでいるんですね
   
あ: 配送面での物流プラットフォームの共有化も
   いくつか事例があったね・・・

   リサイクルについても
   会社が独自のシステムを構築してきた・・・
   それが一つの独自性にもつながってるからね

ま: 環境面での差別化でもあります!
   リサイクルシステムは!!

あ: こうしたリサイクルサービスが
   企業、そして消費者にとっても
   もっと身近でサービスを選択できる環境になってくるかもね

ま: 回収って買い求めたところに引き取ってもらうっていうのが
   大体の考え方だと思うんですけど・・・

あ: 法的な問題もあるんだろうけど
   購入は購入
   回収は回収っていう風に
   サービスを選べるようになってくるかもしれないね
   
ま: つまり・・・・
   回収システムによる競争が始まるって事ですか?
   消費者が自由に回収業者を選択して・・・
   
あ: 配送のシステム化って
   既に構築が進んでいる
   この後の回収に関して言えば
   利用者の価値観やインフラの整備など
   まだまだ発展段階と言ってもいいんじゃないのかな?
   
   例えば回収してもらうのに
   別料金がかかるのに抵抗感ってないかな?

ま: う〜ん・・・確かに使わなくなるモノに対して
   出費って変な感じがします
   どうして手放すことにより自分としては価値が減っちゃうのに
   更に出費が必要だなんて・・・ねぇ

あ: 企業の場合
   回収する商品の量もある程度まとまったカタチになるけど
   対消費者からの回収って  
   なかなか量がまとまらないでしょ
   不特定多数の消費者宅からの回収システムの構築!
   メーカー、小売り、リサイクル事業者、そして物流事業者・・・
   利用者との価値交換としてのリサイクルシステムが  
   今後構築されてくるよ!

ま: 新しい価値を見いだしにくい分野でもありますからね・・・
   
あ: ここで注目すべきなのは
   物流手段、事業者の選択という行為を
   利用者が選択するというプロセスで行うということ!

ま: えっ? どういう事ですか?

あ: つまり・・・
   消費者が商品を購入し自宅まで配送してもらう場合
   その配送手段は自動的に商品供給者側のプラットフォームになるでしょ

ま: はい それは当然でしょ
   サービスの一環ですから・・・
   供給者側の自社物流、及び委託先への依頼・・・

あ: ところが回収事業の競争となった場合
   回収を依頼する側が
   その事業者、手段を選択するという事でしょ?

ま: そうなりますね!
   ちょうど宅配事業者を選択するのと同じですね!

あ: 気軽にコンビニなんかに持って行ければいいんだけど・・・
   そうもいかない大きな商品のリサイクルの場合って
   一体どこに依頼すれば良いんだろうって・・・ね!

ま: コンビニや小売店が
   リサイクルの窓口として
   大切な拠点となってきそうですね
   でもそれ以外の対応となると・・・・?

あ: 所定の情報を入力して・・・
   最適な回収事業者が選択可能!
   こんなオークション市場も活気づいてくるかもしれないね!

ま: いわゆる消費者による
   求車サービスですね!

あ: リサイクル市場によって
   消費者から発生する物流市場が活発化し
   その結果 オープンな物流市場に
   インパクトを与えるかもよ!

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 12:17| 流通