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2002年11月26日

【流通】以外と?気付かないプラットフォームへの道

――東京急行電鉄、JR東日本と車両を共通化――


 

ま: あぁ〜疲れてきました
   早く座れないかな

あ: 満員電車なんだから・・・あきらめなよ

ま: あと何駅でしたっけ?

あ: 7つ!

ま: 7つかよ!
   もうクタクタ・・・

あ: そんな情けないこと言うなよ!
   しっかり立って!
   まだラッキーだよ!
   この電車最近導入されたばかりみたいで
   「ゆれ」が少なく感じない?

ま: た、確かに言われてみればですけど・・・

あ: この技術が一気に広がればいいのに・・・
   なんでも私鉄とJRの車両が
   共通化されるんだって!
 

『東京急行電鉄、JR東日本と車両を共通化』

東京急行電鉄は今後導入する鉄道車両すべてを東日本旅客鉄道(JR東日本)との共同開発モデルに切り替える。部品共通化などでコスト削減効果が大きいと判断した。民鉄各社は輸送需要低迷の対応を迫られており、自動券売機の共通化など連携の動きが広がっている。東急電鉄は今春に初めて車体の基本設計や部品をJR東日本と共通化した新型車両5000系を10両導入。「部品コストだけで3割削減できる」など利点が大きいことから、3年後にも導入を始める次世代車両もJR東日本と共通化する方針を決めた。

ま: 電車のカタチが同じになる?
   と言われてもあまりピンと来ませんが・・・
   普段からあまり意識してませんので

あ: 鉄道ファンには
   ちょっと寂しい出来事かもしれないけどね

ま: 今後、他の鉄道会社でも
   パートナーシップによる車両の共同開発が
   進んでくるかもしれませんね・・・
   そうなると・・・各社独自の車両って
   見ることが減ってくるかもしれません・・・

あ: そうかもね・・・
   まぁ残念と言えば残念だけど
   利用者にとっては目的が達成できることが一番でしょ
   つまり目的地まで安全に連れて行ってくれる事!

ま: そりゃそうですけど・・・
   
あ: 電車の場合は基本的に利用者にとって
   車両のカタチにとらわれずに利用することができるよね

ま: まぁ・・・カタチに制限があると言うよりは
   特急など特別な運行について別料金が必要だったりします
   この車両は自分に合わない!と言って
   車両を選ぶことはありません

あ: ところがね・・・
   トラックの場合
   そのほとんどが顧客の物流システムに最適なカタチに
   カスタマイズされているんだよ!
   つまり・・・例えば「ま:」さん仕様だとか・・・
   だから「ま:」さん仕様に僕は乗れない!とかね

ま: そっかそっか!
   お金を払えばどの電車にも乗れますけど
   トラックの場合は
   逆に自分に合った形態のモノを探さないと利用できないんですね!

あ: そう! 例え乗れたとしても
   非常に効率が悪かったり・・・

ま: それじゃぁ 損することもありますよね
   たった2駅乗りたいだけなのに
   寝台車に乗るなんてもったいない!

あ: 電車と同様に
   トラックっていろんな企業に共有されている
   プラットフォームでありながら
   実は規格が統一されていないんだよ
   
ま: 意外な感じがしますけど・・・
   2t車、4t車、10t車とか
   良く聞きますが
   その中でも細かくタイプが違うんですね!

あ: 物流事業者各社が独自で依頼しているトラックの形状など
   使用目的、主に利用される業界毎に
   定義化、標準化されてくれば
   更に融通の利く売買が進んでくるはず!

   でもBtoBの物流需要では
   利用者の要望があってはじめてシステムが構築されている!

   これが業種別などに統一化されてくると・・・
   物流サービスと物流需要のマッチング市場も
   より活性化されてくるんじゃないの?

ま: 逆に利用する側が
   トラックなどのインフラに合わせることはできないの?

あ: 実際、宅配便はそのプラットフォーム化された物流システムに
   利用者が合わせているでしょ
   
ま: そっか!
   利用者にわかりやすく
   大きさ、重さ毎に料金も設定されてますね!
   
あ: そういった定義化が
   業種、業態毎に進んでくるのかもしれないね
   例えばこの業種にはこういう形のトラックが!ってね

ま: 異なる企業でも同じ業界を形成する企業同士では
   そうした標準化されたアセットを
   互いに共用できる機会がより増えそうですね!

あ: トラックの生産プラットフォームも決まってくるし
   車両開発コストも低減されてくるはず・・・
   そしてこうしたメリットは
   最終的には顧客にとってのメリットとなる!

ま: インフラの共用って
   企業の利益だけでなく
   顧客、最終消費者へのメリットにもつながるって事ですね

   街で見かける働くクルマ
   共通部品、共有仕様なんてできてきそうですね
   飲料仕様、野菜仕様、コンビニ仕様・・・

あ: 各業界毎にね!
   そうなるとトラックを所有する物流事業者も
   業界毎に専門化されてくるかもしれないね・・・

ま: 業界毎に融通しあえる・・・  
   まさにインフラとしての存在感がますます高まりますね!

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 11:59| 流通