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2003年01月20日

【流通】情報を価値あるカタチに変換する

――チラシの特売価格を電子メールで提供――


  ま: 昨日 大失敗してしまいましたよ「あ:」さん!

あ: 大失敗!?
   いつもの事じゃない

ま: 。。。。。。。。。。。。。。。

   そうじゃなくて・・・
   ちょっと聞いてくださいよ!
   せっかく買ったこのお菓子セット
   実はすぐ近所のスーパーで
   もっと安くで売ってたんですって!
   知らなかったから大損してしまいましたよ〜
   悔しいなぁ

あ: その気持ち・・・ 確かにそうなんだよね
   なんてったって同じモノなんだから・・・

ま: まぁ自業自得と言えばそれまでですが・・・
   とっさに「安い!」と思って買っちゃいましたから
   他にもいろいろ調べるべきでした

あ: でも・・・そんな時間もないしね・・・
   こういうサービスがあったら
   「ま:」さんのような失敗も減ってくるかな?
 
『チラシの特売価格を電子メールで提供』

株式会社デジタル・イメージは、イトーヨーカドー、西友、ライフなど、首都圏主要チェーンのチラシで掲載されている特売価格をチラシ掲載日の午後2時までに電子メールで提供するサービスを開始している。食品メーカーや商社、農協など、競合商品の小売価格情報を即座に把握したい企業・団体に対して、データを提供する。データ項目は、「チェーン名」「チラシ入手地域」「産地」「メーカー名」「商品名」「単位数量」「価格」「特売開始日」「特売終了日」など、チラシに掲載されているすべての情報を網羅している。データは表形式で送信され、利用者は自由に加工する事ができ、マーケティングデータや営業ツールとして利用が期待される。


ま: 消費者向けに提供していた情報を
   今度は企業にも!?

あ: 同業他社も含めた
   商品毎の市場動向の把握
   他社との比較など
   客観的な情報として必要とされている

ま: 小売店の場合
   同業他社の価格って
   リアルタイムに必要になってますよ
   
あ: 実は特売情報のデータベースって
   その地域の主婦の方々の頭に更新されているもの・・・

   こうした特売情報欲しい!!!
   って思う人も多いはず・・・
   まだまだ潜在的に!ね

ま: すでに消費者向けとして
   提供しているサービスを見てみますと・・・

   小売りチェーン毎の情報
   そして知りたい店舗毎の情報が手に入るんです!
   しかも商品カテゴリー別に比較出来る点が魅力ですね
   それにしても・・・そんなに大きな金額の開きって
   ありませんよね
   プラズマテレビで10万円違えば大きいですけど・・・
   安い商品だけ各店で買い回っても・・・
   移動する手段や時間を考えれば・・・
   どこか一カ所で買うべきなんじゃないの?って思いますが?

あ: 「ま:」さんの言ってることは間違いじゃない! 正しい!
   でもね・・・
   1円でも安く・・・って気持ち
   買い物をしてみないとこの気持ちってわからないもの
   同じ商品を高く買ってしまった時の悔しさ・・・ 
   金額の大小じゃないんだよ!

ま: まぁ その気持ち・・・わからないではありませんが・・・
   
あ: 買う商品があらかじめ決まっている場合
   どの店でまとめ買いするのが得なのか? 
   シミュレーション結果がでればいいんだけど・・・

ま: そうなると
   特売以外の情報もデータベース化しないと・・・
   こりゃぁ大変だ!

あ: この情報網を活用して
   同じチェーン内の品数情報もリアルタイムで更新されれば・・・
   タイムサービスの開始、残りの商品数など
   新鮮な情報が更新されると 買い物上手にとっては
   貴重な情報源としての存在を益々強めていける!

ま: 携帯電話に情報が送られてくるんです!
   これは即時性があります!!

あ: POSなどを利用してもやはり情報収集にタイムラグがある
   この時間的価値を補うサービスとして
   メーカーを始めとした企業へ活用されてくるんじゃないかな

ま: 同業他社の動向も把握しないといけませんから・・・
   みんな同じ価格になっちゃうって事もありませんか???

あ: 競争がもっと厳しいモノになってきてる
   あっちがこの価格ならこちらはもっと・・・ってね!

ま: でもこうしたシステムというか・・・
   収集した情報を価値あるカタチとして変換して提供する行為って
   何も特売情報だけに限った事ではないと思いますが・・・

あ: 確かにそうかもね
   「比較する」という事をキーワードとして
   日頃どんな事を比較検討しているのか?って考えた場合に
   いろんな応用方法も出てくるんじゃないかな?

ま: 既に家電の情報も始まっているようですよ!

あ: 例えば中古車情報などでは
   様々な視点からクルマの絞り込みをしていくことによって
   比較検討ができる情報に
   自ら「加工」していく事が可能でしょ!
   でも、中古車という1品1品商品価値が異なる場合(程度の違いなど)
   一概に比較検討も難しい面もある。

ま: だからこそ
   一度じっくりと年数や走行距離などを
   吟味する必要があるんですよ!

あ: 生鮮食品もある意味似ている部分もあるかもしれないけど・・・
   家電製品のように同じ商品と定義できるモノだと
   比較されるのが価格!ってなるでしょ

ま: この仕組みがネットでのショッピングモールで機能すれば
   そのショッピングモール内・・・
   或いはネット、リアルなど
   あらゆる店舗の情報を比較できたり・・・
   
あ: それには膨大な情報収集機能が必要になってくるけど
   それに商品の価格情報とプラスして
   配送料金やリアルの場合は地域といった
   情報も上手くミックスされないとね
   地域性なんかも代表的な切り口となる!

ま: なるほどねぇ
   そうなってくると・・・
   ますます!流通過程の勝負!
   って事になってきそうですよね
   なにしろ・・・比較しやすくなると・・・ね!

あ: 週末にドカンと入る新聞折り込みチラシが
   実はこうした比較サイトによる情報になっちゃうのかなぁ・・・
   そして「今日はどこで買い物するのが一番得なのかなぁ・・・」なんて
   トータルで考える人と 一品一品狙いを定めて考える人
   それぞれに対応したカタチへ「変換」してあげる行為自体に
   価値があるんじゃないかな?

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:31| 流通