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2003年07月14日

【流通】タコはどうして食卓に?

――スリーコード、築地の魚介類の消費者販売サイト「お魚一番」開始――


 
『スリーコード、築地の魚介類の消費者販売サイト「お魚一番」開始』

スリーコードは、
築地卸売市場の卸業者が販売する魚介類を、
消費者に販売するサイト「お魚一番」を開始した。
今まで一般の消費者には手に入りづらかった築地でしか買えない商品を、
卸価格に近い販売価格で購入できる。


ま: 卸売市場って
   我々一般消費者にはあまり縁がありませんよね
   テレビなどでは時々 活気づいた現場の様子を見ることもありますけど。。。

あ: 正月なんかの初競りの様子とかね!
   確かに「ま:」さんの言うとおり
   なかなか味わえる空間じゃないねぇ

ま: 魚といっても
   我々が目にするのは
   店頭にきれいに並んだ切り身が中心!?
   僕なんて 食べれば魚の種類は分かりますけど
   実際にどんな姿をしているのか?
   実はよくわかんないんです。。。

あ: そう言われると僕も自信がないなぁ。。。
   カレイとヒラメ・・・
   ハマチとマグロ・・・

ま: でも、こんな事言ってたら
   「それはわかるでしょ!」っていう読者様の声も・・・?

あ: まぁまぁ ここは正直になろう!
   泳いでいる姿を見る事もないんだし。。。

ま: 普段、消費者が足を運ぶことがない卸売市場が
   ネットを活用した魚の販売を行うと
   通常の店頭で購入するのと比べて。。。
   価格的にメリットがありそうですね
   いわゆる メーカー直販に近いカタチじゃないですか?

あ: メーカー直販って言うのなら
   漁師さんが売るのが直販にあたるんじゃないかな?

ま: そもそも自分で釣ってくれば。。。 
   タダなのにね

あ: タダっていうのは嘘!
   たとえ趣味で釣りをするにしても
   道具を揃えて、、、 えさも買って
   釣り場まで行って。。。
   これをコストに換算すると 一体いくらになるか!?
   到底、小売店頭で見る価格なんて
   実現不可能!!
   「坊主」の日なんか。。。
   売上げゼロって事だからね!?

ま: そう考えると
   今、我々が店頭で購入できる
   様々な商品って
   決して一人の消費者が実現できるものではないことに
   改めて気づいてしまいますね

あ: 配送費、決済 与信
   利便性、安心、リアルな商品情報。。。。
   需給バランスにおいて
   大量生産可能なもの 大量消費が見込まれるモノについては
   特にリアル店舗、いわゆる既存の流通構造に強みがある!

   ただ、需給バランスが合わない
   例えば極端に供給量が少ないものと定義できるのかもしれないけど・・・
   こうした商品の流通に関しては
   今のところ、ネットの特性が非常に活かされてくる

ま: 今回紹介しました取り組みでも
   珍しい種類の魚に限定しているのは
   その辺りも考えてのことでしょうね

あ: 魚なんて 
   元々価格がついているわけじゃない!
   川や海で泳いでいる魚に
   株価のような「値」が表示されている訳じゃないからね

ま: そんなの恐いですよ〜
   海で泳いでいる魚に
   「○○円」あるいは「前日比 5円高」とか!?
   あったら恐い〜
   
あ: 世の中のモノ 元々は価格なんて存在しない
   誰かが なんらかの理由によって決定するもの!
   魚が捕れる場所、人から魚を欲しいと思う人に届ける
   簡単に言ってしまえばこれが流通なわけで・・・

ま: 最近はというと
   安全性、情報開示に対するニーズが高まっています
   いわゆるトレーサビリティですね

あ: 価格的なメリットの面では
   利用する消費者にとっては
   ネットはリアルの消費形態にとってかわるというものじゃ
   なさそうだ・・・

   やはりニッチな市場、ニッチな商品
   例えばリアルではお目に掛かりにくい珍しい魚、、、 
   
既存の流通では供給量も少ないだろうし店頭には並びにくい
   こうした新しい出会いのきっかけメディアとして
   ネット販売が機能していくのかもしれない
   今、マスメディアによる情報伝達によって
   新しい商品がどんどん紹介され
   そして一気に「消費」されてしまう事もしばしば・・・

ま: マスメディアによって一気に普及してしまうと
   ある意味「流行化」してしまって
   消費市場に根づかないケースもありますね
   あの時話題になった食材は一体・・・ってな感じで

あ: 新しい消費、商品との出会い、そして消費市場としての文化形成
   例えば最初にタコ食べた人って天才だと思う!! 
   今では 特に日本では食するのが当たり前なんだけども。。。
   あの容姿だもん・・・
   試しに食べた人、そして伝播して。。。 今に至ってる
   こうしたきっかけが・・・つまり根づいていく消費が
   ネットによってできていく可能性もあるんじゃないかな
   短期間で一気に爆発的な普及という訳じゃなくて
  
 ネットで話題となり、ネットの世界で伝播し・・・
   結果としてマスメディアで普及していく。。。

ま: ドラマ「14ヶ月」がそうですね。。。

あ: マス的な情報に対する新市場創造ツールとして
   ネットはその機能を十分に果たしていくと思う
   ネットのみで爆発的市場創造は今のところ難しいだろうし
   ニッチ → マスの関係ってますます強固なモノになっていくんだろうね

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投稿者:gotsuat 15:03| 流通