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2004年04月12日

【流通】PCデポ 小売りとメーカーの複合体制を店頭で確立

――店舗一体のSCM体制構築 ――

パソコン総合専門店「PC DEPOT」を運営するピーシーデポコーポレーション(以下PCデポ)は、新ブランド「OZZIO/オッジオ」の販売を開始、同時に小売と製造の複合機能を併せ持つ店舗体制を確立する。

PCデポではメーカーと共同開発したオリジナルPCを販売。昨今、
デル社を代表とするダイレクトモデルやホワイトボックスに対する需要が増えている。今回、店舗での販売体制を持つPCデポが、これらのビジネスモデルをリアル店舗での機能を上手く融合させた「店頭ダイレクトBTO」をスタートする。

「店頭ダイレクトBTO」モデルでは、店頭でコンサルティングから注文、製造、商品受け渡し、そしてメンテナンスまで一貫したサービスを展開。

ユーザーは予算に合わせてオリジナルPCをオーダーし、自作の手間も不要なうえ保証も受けることが出来る。また店頭で組み立てを行うことにより、その場で商品を手にすることが出来る。完成品ではなく部品の在庫管理により、リードタイムが短縮され、部品毎の市況に柔軟に対応できることから、価格競争力もあり、同等性能、同等条件なら「最低価格」を保証するという。今回の「店頭ダイレクトBTO」は特許出願中。

PCの流通は、性能向上のスピードとダイレクトモデルの普及により、最も市況の変化が激しい業界の一つ。ユーザーのリテラシーも向上しつつある中、ホワイトボックスの台頭もあり、メーカーブランドを重視しない、より低価格で安心かつ高性能のPCを求める声が増えている。一方で自ら組み立て、メンテナンスを行うには、知識・技術やリスクも伴うことから、一部のヘビーユーザーに限られており、今回の「店頭ダイレクトBTO」は、一般のユーザーでも気軽にヘビーユーザーのように安価で安心できる組み立てPCを購入できる体制となる。店頭でのサポート体制による安心感もあり、今後、大手メーカーや家電量販店での新しいモデルとして、PC販売における流通が、また大きく変わってくる可能性も考えられる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:43| 流通